●重量【じゅうりょう】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
重量
じゅうりょう
weight
重さともいう。物体に働く地球の重力の大きさ。地球の重力加速度が g の場所では,質量 m の物体の重量は mg である。g は場所により違うから物体の重量も場所により違うが,その違いは小さいので近似的に一定と考えてもよい。したがって工学では,質量の代わりに重量を基本単位とする重力単位系が慣用されてきたが,近年では SI単位系に置き換えられつつある。重力加速度が月面では地球表面の 1/6であり,物体の質量は変わらないから,同一物体の月面での重量は地球表面での重量の 1/6である。また流体中での重量は浮力の分だけ減少してみえ,これを見かけの重量という。
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デジタル大辞泉
じゅう‐りょう〔ヂユウリヤウ〕【重量】
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世界大百科事典 第2版
じゅうりょう【重量 weight】
物体に作用する重力の大きさ。重さともいう。てんびんとかばねばかりで標準物体の重さと比較して求める。空気の抵抗がなければ,地上の同一地点ではすべての物体が同じ加速度g(重力加速度)で落ちることから,重力の大きさは物体の質量をmとするとmgで与えられることがわかっている。gの値は地上ではほぼ一定で約9.8m・s-2に等しいので,質量1kgの物体の重量は約9.8ニュートン(N)である。多くの場合,重量を表すのにNの代りに重量キログラム(キログラム重ともいい,記号kgfまたはkgw)を使う。
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精選版 日本国語大辞典
じゅう‐りょう ヂュウリャウ【重量】
〘名〙
① はかりにかけて測った物の重さ。
※暦象新書(1798‐1802)中「実気疎密の異なるなり。其質密屈なるものは、実気加倍すれば重量も加倍し、実気折半すれば重量も折半す」
② 目方の重いこと。重み。
※日本橋(1914)〈泉鏡花〉二一「新聞紙に包んだ可なり重量の有るものは」
③ 物体に働く重力の大きさ。質量と重力加速度の積で、厳密には地球上の場所によって異なる。単位はグラム重またはキログラム重。重さ。目方。
※改正増補物理階梯(1876)〈片山淳吉〉一「運動力を験するの則あり、動体の速力に其重量を乗し以て之を算定す可し」
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