@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

野宮【ののみや】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

野宮
ののみや
能の曲名。本三番目物の一つ。各流現行。金春禅竹作ともいう。旅 (ワキ) が嵯峨野の野宮の旧跡を訪れ,一人の女 (前シテ) と会う。女は光源氏がこの野宮に六条御息所を訪問したことなどを語り,鳥居の陰に消える (中入) 。夜になり,弔いをする僧の前に車に乗った御息所幽霊 (後シテ) が現れ,車争いのことなどを語り,昔を回想して舞を舞う (の舞) 。小書 (こがき) に「合掌留」 (観世宝生金剛,喜多) ,「火宅留」 (観世,金春,金剛) ,「車出」 (宝生,金剛,喜多) ,「甲之掛」 (金剛) ,「破之舞之伝」「留之伝」 (金春) がある。『源氏物語』賢木,葵巻による。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

の‐の‐みや【野宮】
皇女や女王斎宮斎院になるとき、潔斎のため1年間こもった宮殿。斎宮のものは嵯峨、斎院のものは紫野に設けた。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

ののみや【野宮】[謡曲]
謡曲。三番目物源氏物語に取材。六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)の霊が現れ、葵(あおい)の上光源氏の愛を奪われた悲しい思い出を語り、舞をまう。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル版 日本人名大辞典+Plus

野宮 のみや
?-? 室町-戦国時代の画家。
南宋(なんそう)(中国)の画僧牧谿(もつけい),周文の画法をまなぶ。

出典:講談社
(C)Kodansha 2015.
書籍版「講談社 日本人名大辞典」をベースに、項目の追加・修正を加えたデジタルコンテンツです。この内容は2015年9月に更新作業を行った時点での情報です。時間の経過に伴い内容が異なっている場合がございます。

世界大百科事典 第2版

ののみや【野宮】
伊勢の斎宮(さいぐう),賀茂斎院(さいいん)に移る前に斎王が潔斎のために入る所。伊勢の斎宮の場合は京で3年潔斎するが,卜定(ぼくじよう)されるとまず宮城内の初斎院,次いで野宮に約1年ずつ入り,その後伊勢に向かった。《延喜式》によれば,野宮は斎王ごとに宮城外の浄野を卜定するとあり,一定していなかった。しかし嵯峨野や西院に設けられることが多く,両所に野々宮神社として残っている。賀茂の斎院の場合は,初斎院で3年潔斎ののち,3年目の4月に紫野(むらさきの)などに設けられた,野宮の斎院に入り,その年の賀茂祭祭事奉した。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

ののみや【野宮】
能の曲名。三番目物。鬘物(かつらもの)。作者は不明。シテは六条御息所(ろくじようのみやすどころ)の霊。旅の僧(ワキ)が京都嵯峨野の野宮の旧跡を訪れると,若い女(前ジテ)が来かかり,この野宮は,昔,六条御息所が伊勢の斎宮(さいぐう)となった息女とともに籠った所だと話して聞かせる。御息所は,皇太子妃としてときめいた女性だったが,夫に死別し,その後に愛を得た光源氏からも見捨てられて,昔に変わる寂しい身の上となり,涙ながらに伊勢へ赴いたのだという(〈クセ〉)。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

精選版 日本国語大辞典

の‐の‐みや【野宮】
[1] 〘名〙
① 伊勢神宮の斎王(斎宮)の潔斎所。皇女または女王が斎王となる時、宮城内の初斎院で潔斎した後、城外においてさらに、伊勢の斎宮に移るまでの一年間、潔斎のためにこもる宮殿。黒木の鳥居を設け、柴垣をめぐらし、質素に作る。京都嵯峨野にあった。→斎宮
※類聚国史‐四・伊勢斎宮・延暦一六年(797)八月甲戌「斎内親王祓于葛野川、即移入野宮
② 賀茂神社の斎王(斎宮)の潔斎所。皇女または女王が斎王となる時、宮城内の初斎院で三年間潔斎した後、神社へ参る前に移る宮殿。京都紫野の東にあった。→斎院
※三代実録‐元慶四年(880)四月一一日「賀茂斎内親王臨於鴨水解禊。即便入紫野院。〈略〉三年斎之後、去年可野宮
[2]
[一] 京都市右京区嵯峨野々宮町のこと。野の宮の旧跡地。
[二] 謡曲。三番目物。各流。作者未詳。「源氏物語」に取材したもの。旅僧が嵯峨野の野の宮を訪れると、里の女が現われ、昔、光源氏が野の宮に六条御息所を訪れたのが九月七日なので毎年この日に御神事を行なうと語り、自分がその御息所だとあかして消える。その夜の僧の回向に御息所が網代車に乗って現われ、賀茂の祭に葵の上と車争いした妄執を晴らしてほしいと頼み、昔をしのんで舞を舞う。

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

野宮」の用語解説はコトバンクが提供しています。

野宮の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation