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野心【ヤシン】

デジタル大辞泉

や‐しん【野心】
ひそかに抱く、大きな望み。また、身分不相応のよくない望み。野望。「政治家になりたいという野心に燃える」「政権奪取の野心をもつ」
新しいことに取り組もうとする気持ち。「野心作」
野生の動物が人に馴れずに歯向かうように、人に馴れ服さず害を及ぼそうとする心。
「但し―改め難くして、情(こころ)に猶予を懐けり」〈三教指帰・下〉

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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大辞林 第三版

やしん【野心】
現状よりもさらに高い権力・名誉・財力などを得ようとする心。ひそかにいだいている分をこえた望み。
(野の獣が人になれないように)なれ服さないで、害そうとする心。謀反の心。 此の謀いかなる-の者が京都へ告げたりけん/太平記 17

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

の‐ごころ【野心】
〘名〙
① 鳥獣、特に、鷹などが自由な野生生活を慕って飼主になつかないこと。
※定家鷹三百首(1539)春「春の日のうららかにある荒鷹や野心もなくやかて見ゆらん」
② 山野を慕い、遊びに行きたいと思う気持。
※俳諧・毛吹草(1638)六「花の比は野心つかぬ人もなし〈意敬〉」

出典:精選版 日本国語大辞典
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や‐しん【野心】
〘名〙
① (形動) 山犬や狼の子が、人に飼われても野にあった時のことを忘れず、飼主を害そうとする荒い心。馴れ親しまないで他を害そうとする心。また、そのように思うさま。
※三教指帰(797頃)下「但野心難改、情懐猶予
※太平記(14C後)一「或は又其子を質に出して野心(ヤシン)の疑を散す」 〔春秋左伝‐宣公四年〕
叛を起こそうとする心。また、身分不相応なよくない望み。たくらみ。
※吾妻鏡‐元暦二年(1185)五月二四日「全不野心之旨、奉驚日本国中大小神祇冥道
③ ひそかに抱いている、あるいは、その人に不相応な望み。また、新しい大胆な試みにとり組もうとする気持。
※親長卿記‐文明六年(1474)四月三日「仍懸橋自他人々往反云々。凡大慶歟。且無為珍重。但不心中之野心
※当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉六「女に惚れられやうといふ野心(ヤシン)があるからだ」
④ 仕官をいとい、民間に隠れようとする心。田園生活を楽しもうとする心。〔宋書‐王僧達伝〕
⑤ いやしい心。野卑な心。また、自分の心をへりくだっていう。
※性霊集‐四(835頃)進悉曇等書表「毎〈略〉杜氏草勢、未甞不野心忘憂、山情含一レ笑」

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