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金官国【きんかんこく】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

金官国
きんかんこく
Kǔmgwan-guk
古代朝鮮,いわゆる「任那諸国」を構成した重要な諸国の一つ (?~532) 。南加羅ともいう。現在の慶尚南道金海付近にあったものと比定されており,『三国遺事』はその「駕洛国記」のなかでこの国の開国伝承を載せている。すなわち後光武帝の建武 18 (542) 年頃,天から6つの黄金の卵が降下し,それが孵化して6人の童子となり六伽耶の主となったが,その一人は名を首露と称し,大駕洛 (または伽耶) 国の始祖となったとして以下9代の王名と事歴を記している。金官国の記述は『三国遺事』と『三国史記』では若干の相違があるが,『三国史記』によれば法興王 19 (532) 年に金官国主金仇亥は国帑宝物を持って投降し,新羅は最高の官位,上大等を授けて優遇したと記されている。後世にその一族から名臣金 庾信 (きんゆしん) を出している。なお日本側からみれば,継体 26 (532) 年の金官国の喪失は欽明 23 (562) 年の任那失陥の前提ともいうべき打撃であり,朝鮮側からみれば法興王代における新羅のめざましい西進を示すものである。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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