●金属結合【きんぞくけつごう】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
金属結合
きんぞくけつごう
metallic bond
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デジタル大辞泉
きんぞく‐けつごう〔‐ケツガフ〕【金属結合】
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世界大百科事典 第2版
きんぞくけつごう【金属結合 metallic bond】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
金属結合
きんぞくけつごう
metallic bond
金属元素の原子が集まって金属結晶をつくるときの化学結合。単体金属、合金などでみられる。金属の中ではそれぞれの原子に属する原子価電子は、通常の化合物にみられるような隣接する原子との間の特定の化学結合に使われることがなく、その一部は結晶内を自由に運動する自由電子となっているとみなせる。すなわち、金属とは一様な密度の自由電子の海の中に金属原子の陽イオンが浮かんでいるようなものであり、これらの自由電子とイオンとの間の静電引力が全体を結合させている引力となっている。このことから、金属結合は方向性をもたず、いわゆる原子価も考えにくいことになる。
[中原勝儼]
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精選版 日本国語大辞典
きんぞく‐けつごう ‥ケツガフ【金属結合】
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化学辞典 第2版
金属結合
キンゾクケツゴウ
metallic bond
金属を形成している原子間の結合.金属中の電子は,特定の原子核に強く結合しているものと,金属全体にわたって比較的自由に動きまわれる電子とに分けることができる.たとえば,Na金属ではNa原子の3s軌道の電子が比較的自由に動きまわる.この電子がのりの役割をして結合力が現れる.結合力のおもなものは,電子と原子核とのクーロン力と,動きやすい電子間の量子力学的な交換力である.金属結合の量子力学的理論は,E. Wigner,F. Seitz,J. Slaterらの努力によって発展し,電子が金属中でとりうるエネルギー帯構造などが明らかになり,金属の種々の性質を定量的に説明できるようになっている.金属中の結合力の生じる原因は,本来,量子力学的なものなので,直感的にはわかりにくいが,L.C. Pauling(ポーリング)は,金属中では多数の共有およびイオン構造が共鳴しているために,強い結合力が発生するとして説明し,金属のいくつかの性質をこの立場から解説した.
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