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金為替本位制度【きんかわせほんいせいど】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

金為替本位制度
きんかわせほんいせいど
gold exchange standard system
金本位制度一種。国際金融の中心地で決済され,かつその金本位制国 (中心国という) において金に交換される外国為替 (第1次世界大戦前ではポンドドル) を一定の価格で売買することによって対外的に金本位制度を維持しようとする国際通貨制度。この制度は第1次世界大戦前のイギリスの植民地インドで採用されたのが最初で,1892年まで一種の銀本位制度をとっていたインドが銀貨の価値低落に悩んでいた苦境を救うために設立された。さらに第1次世界大戦後の国際通貨制度の再建を,戦前の国際金本位制度への復帰を求めた諸国が金不足のため実現困難と判断し,1922年のジェノバ会議で正式に金為替本位制度採用の勧告がなされ,金不足に陥った国々で採用された。第2次世界大戦後,金本位制度は崩壊し,国際通貨基金 IMF体制のもとに戦後世界の経済復興がはかられ,いわゆる管理通貨制度がとられるようになった。しかし対外決済の準備資産として多くの国々が金およびドルを保有する形をとったため,IMFが一種の金為替本位制度であるとするも立てられた。

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デジタル大辞泉

きんがわせ‐ほんいせいど〔キンがはせホンヰセイド〕【金為替本位制度】
金本位制度の一。国内では金貨を発行せず、金貨本位制度または金地金本位制度を採用している国の通貨で支払われる金為替によって兌換(だかん)が行われる制度。通貨と金との等価関係が間接的に維持される。金地金本位制度とあわせて、金核本位制度とよぶこともある。

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

きんかわせほんいせいど【金為替本位制度】

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

金為替本位制度
きんかわせほんいせいど
gold exchange standard
金本位制度の一形態。他の国が金貨本位または金地金本位(自国通貨と金貨または金地金とを一定の比率で通貨当局が自由に兌換(だかん)に応ずる)を採用していることを前提とし、その国の通貨に対する請求権すなわち金為替を自国の通貨発行準備とし、国内での金地金の兌換は行わず、またその輸出入も禁止し、対外取引のためには、中央銀行は一定の比率で自国通貨と金為替との交換に応ずる制度である。
 1893年、銀本位国のインドがこの制度を採用したのを嚆矢(こうし)とし、その後フィリピン、パナマ、メキシコなどの銀本位国で採用されていた。第一次世界大戦後の1922年、ジェノバの国際会議で、金の節約のためにこの制度の採用が提言され、1925年イギリスの金本位復帰以後、ドイツ、ベルギー、イタリアなど多くの国が採用。しかし、1931年9月、おりからの金融恐慌によってイギリスが金本位制を離脱すると、金為替本位制度もしだいに衰退に向かった。
 この制度の安定は、中心となる金本位国の対外収支の節度ある運営に依存する。その意味で、第二次世界大戦後の国際通貨基金(IMF)体制も米ドルを中心とした金為替本位制的性格をもっていたといえよう。[原 信]
『R・ヌルクセ著、小島清・村野孝訳『国際通貨――20世紀の理論と現実』(1953・東洋経済新報社)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

きんがわせ‐ほんいせいど キンがはせホンヰセイド【金為替本位制度】
〘名〙 金本位制度の一つ。金本位制を保つのに必要な金資金をもたない国が、国内で金貨を流通させず、対外決済に金為替を用いて間接的に国内通貨と金を結びつけようとする制度。

出典:精選版 日本国語大辞典
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