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金神【こんじん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

金神
こんじん
陰陽道 (おんようどう) で祀る方位の神。兵戈騒乱水旱病疾を司る。その遊行の方角に,土木を起し,出行,移転,嫁娶するのを忌むといわれる。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

こん‐じん【金神】
陰陽道(おんようどう)で祭る方位の神。金気ので、この神がいる方位に向かって土木を起こしたり、移転・出行・嫁取りをしたりすることを忌む。

出典:小学館
監修:松村明
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世界大百科事典 第2版

こんじん【金神】
道教の方位方角に関する禁忌を踏まえて成立した陰陽道(おんみようどう)で,方位の神として恐れられたもの。金の性のゆえに金神と称された。《中右記》の1114年(永久2)の記事に,金神を忌み方違(かたたがえ)をする習俗のあったことを記し,《本朝世紀》《百練抄》《玉海》などの文献にも同様の記事がある。南北朝時代の《簠簋(ほき)内伝》には,〈金神は,巨旦大王の精魂なり〉と説き,遊行するものとされ,金神七殺の方として,甲(きのえ)(つちのと)の年は午未申酉(うまひつじさるとり)の方,乙(きのと)庚(かのえ)の年は辰巳戌亥(たつみいぬい)の方,丙(ひのえ)辛(かのと)の年は子丑寅卯(ねうしとらう)の方,丁(ひのと)壬(みずのえ)の年は寅卯戌亥(とらういぬい)の方,戊(つちのえ)癸(みずのと)の年は子丑申酉(ねうしさるとり)の方にいると記されている。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

こんじん【金神】
陰陽道おんようどうでまつる方位の神。この神のいる方位を冒して土木・家造り・旅立ち・嫁取りなどをするとはげしく祟たたり、家族七人が殺されるという。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

金神
こんじん
忌避しなければならないと畏(おそ)れられている方位の神。陰陽五行説に起源をもつとされているが、さだかではない。現在のところ、金神に関する文献は中世の『内伝(ほひつないでん)』など限られている。それらによると、金神は遊行(ゆぎょう)するということが大きな特徴である。方位については異説があるが、たとえば、甲己(こうき)の年は午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)、乙庚(おつこう)の年は辰(たつ)・巳(み)・戌(いぬ)・亥(い)、戊癸(ぼき)の年は子(ね)・丑(うし)・申(さる)・酉(とり)、丙辛(へいしん)の年は子・丑・寅(とら)・卯(う)、丁壬(ていじん)の年は寅・卯・戌・亥の方(かた)を忌むべき方位としている。これを犯して建築や旅などをすると、金神七殺(こんじんしちせつ)といってかならず家族7人が殺される。家族が7人に満たないときはその災いが隣家に及ぶと考えられた。平安時代に盛んに行われた方違(かたたがえ)は、こうした金神説に伴って引き起こされたものである。これらの知識が修験(しゅげん)などの民間宗教者によって広められた。岡山県などを中心とする中国地方においては、金神を屋敷神として祀(まつ)る家が少なくない。金光(こんこう)教は金神を基盤として創立したものであるといわれている。[佐々木勝]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

こん‐じん【金神】
陰陽道でまつる神。金気の精で、殺伐を好むおそるべき神。この神の方位は大凶方とされる。その方位は、異説が多いが、例えば、十干の甲己(こうき)の年は午・未・申・酉の方、乙庚(おつこう)の年は辰・巳・戌・亥の方、戊癸(ぼき)の年は子・丑・申・酉の方、丙辛(へいしん)の年は子・丑・寅・卯の方、丁壬(ていじん)の年は寅・卯・戌・亥の方を忌むべき方角とする。回(まわり)金神。
※後二条師通記‐寛治六年(1092)六月二一日「問申金神方事、被禁忌之由承之」

出典:精選版 日本国語大辞典
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