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金融債【きんゆうさい】

デジタル大辞泉

きんゆう‐さい【金融債】
特定の金融機関特別法に基づいて、資金調達のために発行する債券利付債割引債とがある。

出典:小学館
監修:松村明
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編集協力:田中牧郎、曽根脩
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世界大百科事典 第2版

きんゆうさい【金融債】
金融債は,特定の金融機関が特別の法律に基づいて発行する債券である。現在,金融債を発行している金融機関は日本興業銀行日本長期信用銀行日本債券信用銀行(以上長期信用銀行法),商工組合中央金庫(商工組合中央金庫法),農林中央金庫(農林中央金庫法),東京銀行(外国為替銀行法)の6機関である。金融債には割引金融債と利付金融債の2種類がある。(1)割引金融債 単に〈割引債〉または〈ワリサイ〉とも呼ばれ,個人投資家によって大半が消化されている。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

きんゆうさい【金融債】
特定の金融機関が長期資金の調達のために発行する債券。 → 社債事業債

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

金融債
きんゆうさい
bank debenture
金融機関が貸出資金を調達するため発行する債券。欧米でも金融債券を発行することはしばしばあるが,日本での債券発行は法律によって特定の金融機関に限定されており,これらはほとんど資金源を債券に依存している点で特色がある。現在金融債は利付金融債 (利付債) と割引金融債 (割引債) の2種類に分けられ,長期信用銀行法,外国為替銀行法などに基づいて発行されている。発行金融機関は日本興業銀行,日本長期信用銀行,日本債券信用銀行,商工組合中央金庫,農林中央金庫,東京銀行の6行であったが,1989年に全国信用金庫連合会も利付金融債に限り発行が認められた。また,東京銀行は 96年に三菱銀行と合併し,東京三菱銀行として普通銀行に転換したが合併後6年間は金融債の発行が認められた。その発行にあたっては担保を必要とせず,発行限度も特例によって資本および準備金の 20倍とされている。利付債は利札が債券についていて,毎年一定期日に利札と交換に利子が支払われるもので,償還期限は3~5年である。これに対して割引債は利札がなく,額面から利息相当分を差引いた価額で発行 (割引発行) し,償還時に額面金額で返済されるもので,償還期限は1年である (→債券発行銀行 ) 。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)

金融債
きんゆうさい
金融機関が資金吸収のために発行する債券。金融債の発行は特別法により設立された金融機関に限られ、発行する金融機関の種類によって銀行債と特殊金融債に分けられる。また、金融債は形式上の利子の有無によって利付債と割引債に分けられ、利付債はほとんどが期間5年で、金融機関消化であり、商品名「リツ〇〇」(たとえば利付興業債券は「リッコー」)とされ、割引債は期間1年で、個人消化であり、商品名「ワリ〇〇」(たとえば割引興業債券は「ワリコー」)と称されている。発行限度は発行主体の資本金・準備金合計の30倍(当初は20倍、1981年に拡張、後出の東京銀行のみ当初5倍を10倍に拡張)で、発行には担保を要しない。
 まず、銀行債は次のような経過をたどる。第二次世界大戦前には日本勧業銀行、各府県の農工銀行、日本興業銀行によって勧業債券、農工債券、興業債券が発行された。戦後は1950年(昭和25)に制定された「銀行等の債券発行等に関する法律」によっていったんは一般銀行にも銀行債の発行が認められたが、52年の長期信用銀行法、54年の外国為替(かわせ)銀行法の制定によって、ふたたび長期信用銀行と東京銀行に限定された。すなわち、日本興業銀行、日本長期信用銀行、日本不動産銀行の3行は、長期信用銀行法に基づき長期金融を営む資金吸収手段として、それぞれ興業債券、長期信用債券、日本不動産債券(後に日本信用債券)の発行が認められ、外国為替銀行法に基づく東京銀行も外国為替業務の資金源として東京銀行債券の発行が認められていた。
 その後、発行銀行の合併、破綻(はたん)などのため発行債券は次のように変化した。興業債券は、発行主体の日本興業銀行が富士銀行、第一勧業銀行と合併して成立したみずほ銀行に継承され、長期信用債券は破綻した日本長期信用銀行の後身である新生銀行に継承され、日本信用債券は破綻した日本債券信用銀行(日本不動産銀行の改称)の後身であるあおぞら銀行に継承されている。東京銀行債券(期間3年の利付債のみ)は、東京銀行と三菱銀行の合併により成立した東京三菱銀行に引き継がれ、東京三菱銀行債券となったが、すでに2002年(平成14)に発行を停止した。
 みずほ銀行、新生銀行、あおぞら銀行の金融債発行は、1999年以降普通銀行に社債発行が認められ、資金調達手段が多様化するなかで、消化基盤を失い、縮小傾向にある。2008年3月末の発行残高はみずほ銀行が3兆1710億円、新生銀行が6631億円、あおぞら銀行が2兆0696億円で、それぞれ著しく減少している。
 他方、特殊金融債には、第二次世界大戦前から組合金融のための特殊法人である農林中央金庫、商工組合中央金庫が特別法に基づいて発行する農林債券、商工債券があるが、1988年から信金中央金庫の発行が加わっている。2008年3月末の発行残高は、農林中央金庫が4兆8221億円、商工組合中央金庫が6兆8219億円、信金中央金庫が4兆4602億円で、銀行債よりも多い。
 かくして第二次世界大戦後、金融市場から長期資金獲得の手段として大いに機能した金融債の発行残高は、銀行債・特殊金融債をあわせ1994年の80兆円から2008年では22兆円へと縮小したのである。[麻島昭一]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

きんゆう‐さい【金融債】
〘名〙 金融機関が発行する債券。割引金融債と利付金融債とがある。

出典:精選版 日本国語大辞典
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