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【くぎ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典


くぎ
nail
木材,板などの接合材。材料により金釘,竹釘,木釘があり,また日本在来の和釘と,西洋から新技術に伴って輸入された洋釘がある。木釘はよく乾燥したうつぎ,あすなろ,かし,竹釘は淡竹 (はちく) ,真竹などでつくるが,ともに頭がなく,4角,6角などの多角形で,木製家具や屋根ふき,靴底などに用いられる。金釘は鉄,黄銅などを材料に,線材から製釘機により連続的に切断,成型される。鉄釘が最も多く,目的によって亜鉛メッキやクロムメッキなどの防錆処理が施される。形状や寸法材質によって非常に種類が多いが,板を打ちつける場合,板の厚さの 2.5~3倍の長さの釘が適し,またが板の厚さの6分の1をこえると板が割れるので注意を要する。和釘は多くが四角形の角釘であるが,現在では特殊な場合を除いてはほとんど用いられていない。ほかに特殊なコンクリート釘やカラーネールなどもある。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

くぎ【×釘】
一端をとがらせた金属や竹・木などの細い棒。打ち込んで物と物とを接合・固定したり、物を掛けたりするのに用いる。「を打つ」「を抜く」

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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てい【釘】[漢字項目]
人名用漢字] [音]テイ(漢) [訓]くぎ
〈テイ〉
くぎ。「釘頭」
くぎを打つ。「装釘
〈くぎ〉「釘目五寸釘

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

くぎ【釘】
主として木材と他の材料をつなぐ接合材で,材質によって金釘,鉄釘,木釘,竹釘などがある(図)。接合力は基盤の木材と釘との間に作用する静摩擦力である。したがって,金釘は木材中の水分によって表面が少しさびたほうが接合力が高くなる。歴史的には木釘が最も古いと思われるが,すでに青銅器時代オリエントやヨーロッパで青銅,銅の釘が使用され,鉄釘はアナトリアでは前1000年ころに出現している。中国では戦国時代に断面方形の鉄釘が現れ,日本でも弥生時代中期以降に鉄釘の遺品が知られ,7世紀になると古墳からの出土例も急増する。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)


くぎ

主として木材の結合や金物などを止め付けるために用いるもので、一般に鉄丸釘に代表される。現在では止め付ける材料および部位によって、各種のサイズや形状の釘が使われている。釘の材料は、家具や工芸品などの細工物に使われる木釘、竹釘、金釘があり、建築など木構造の接合には鉄釘、錆(さび)に強いステンレス釘、亜鉛釘、また銅釘、青銅釘、黄銅釘など、装飾性のある釘がある。日本工業規格(JIS(ジス))にはJIS A 5508として14種類のサイズの釘が定めてある。

 釘は打ち付ける材料およびその打ち付けられる基材によってサイズ、形状を決めることが必要で、たとえば木材の柱に板材を取り付ける場合、板厚の2.5~3倍の長さの釘が適しており、また釘の径は使用する板厚の6分の1以上になると割れやすくなる。杉材の場合、1本の釘の引き抜き耐力は、長さ4センチメートル程度のもので約100ニュートン(9.8kgf=重量キログラム)、長さ15センチメートルのもので約400ニュートン(39.2kgf)であるが、これも釘の打ち方や材質によって異なる。現在では枠組み工法(ツーバイフォー工法)などの普及により、機械打ちによるものが多い。

 鉄釘は、鉄線を機械によって切断し、成形したもので、釘の頭に布目をつけて釘打ちのときのすべり止めとしている。断面は主として円形であるが、四角の断面のもの、スクリューのように下地に食い込む螺旋(らせん)釘、また釘のあたまを小さくした隠し釘に使われる釘、材料の接合を目的とした波型釘、特殊鋼でつくられたコンクリート釘、カラー釘、フローリング釘、ルーフィング釘など各種の釘がある。また現在では、頭部にカラーリング(着色)して施工後も使用した釘の長さがわかるようになっているものがある。次にそのおもなものについて述べる。

(1)鉄丸釘 頭部を円形に打ち出し、その上面に布目を、また下面に適当な傾斜をつけ、首部に滑り止めの刻みをつけてから、さらに先端四面を錐(きり)状に切り落としたのを磨いたもの。長さ19~150ミリメートル、太さ1.5~5.2ミリメートル、頭部の径3.6~11.5ミリメートルの14種類がJISにより規格化されている。また太め鉄丸釘にも16種類が規格化されている。

(2)ステンレス鋼釘 18.8ステンレス鋼の釘として平頭、丸頭、さら頭の3種類が規格化されている。鉄とアルミニウム合金のように接触腐食をおこすおそれのある場所や、さびを嫌う場合に用いる。長さ19~100ミリメートル、さら頭の釘はボード用などに使われるので長さ25~45ミリメートルとなっている。

(3)ボード用釘 ボード用釘には石膏(せっこう)ボード用釘とシージング(内外装)用、インシュレーション(断熱、保温)用、ファイバーボード(繊維板)用の釘があり、各ボード類の特性にあわせた各種の釘が定められている。ボードを間柱など木造下地押さえに打ち付ける場合に使用する釘は、長さに対して頭部の円形が一般の釘より大きい。これに対して、下地等の取り合いから釘の長さに対して胴部分の太いものもある。

 釘の歴史は古く、洋釘は1868年(明治1)にヨーロッパから輸入された。和釘は社寺建築などで使われていたかすがいと釘が発達したもので、正倉院文書に釘の記録がみられ、『倭名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)』には釘、栓(きくぎ)などの種類があげられている。当時の釘の多くは断面が四角形の角釘で、装飾的な考慮をした金著(きんきせ)釘、金泥(きんでい)釘などもあった。

[坂田種男]

『遠藤元男著『工具・器具と暮らしの文化史』(1997・つくばね舎、地歴社発売)』『保坂貴司著『住宅が危ない!シリーズ1 「釘」が危ない!』(2002・エクスナレッジ)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

くぎ【釘】
〘名〙
① 短小な棒状の金属、竹、木などの一端をとがらせたもの。材木や板などの接合する部分に打ち込んで固定するのに用いる。
※正倉院文書‐天平六年(734)五月一日・造仏所作物帳「用鉄二斤八両〈釘卅六隻料、一斤二両 隅鉄八枚料、一斤六両〉」
※栄花(1028‐92頃)歌合「くぎ打つ所には、瑠璃をくぎのかたにふせ」
② 門、扉などをとざし固めるためにさすもの。錠。
※万葉(8C後)二〇・四三九〇「群玉(むらたま)の枢(くる)に久枳(クギ)さし固めとし妹が心は揺(あよ)くなめかも」
③ 打ちつけられた釘。「釘も離れぬ」のいい方で物事の容易に離れないことのたとえにいう。
※浄瑠璃・卯月の潤色(1707頃)下「おかめと我らこといとこどうしの水いらず。〈略〉くぎもはなれぬ中といひ」
④ 紋所の名。釘を模様化したもの。
⑤ 「くぎ(釘)の折れ」の略。
※雑俳・柳多留拾遺(1801)巻一九「時々は国から釘を封じて来」

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