●鉱石【こうせき】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
鉱石
こうせき
ore
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デジタル大辞泉
こう‐せき〔クワウ‐〕【鉱石】
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岩石学辞典
鉱石
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世界大百科事典 第2版
こうせき【鉱石 ore】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
鉱石
こうせき
ore
人間生活にとって有用で、経済的価値をもち、かつ技術的に採掘・生産が可能な鉱物あるいは鉱物の集合体のこと。鉱石は、有用元素を含む鉱物などで構成され、経済的に採掘の対象となる。また、有用元素を含有しない脈石鉱物を含む。脈石鉱物は、鉱化作用の過程で生成されるものがほとんどであるが、鉱体に取り込まれた鉱床母岩も地質学的に脈石とよぶこともある。一般に、鉱床中の鉱石のうち脈石鉱物の含有量のほうが多い。多少の鉱石鉱物を含んでいても経済的価値の低いものを「ずり」とよぶ。鉱石の価値は、品位(重量%、ppmなど)で表される。品位は通常、金、銀はg/t(トン当りのグラム数)、銅、鉛、亜鉛などは%、タングステンなどはWO3%のような酸化物の形で表される。品位の低い鉱石は「貧鉱」とよばれる。「貧鉱」が採掘の対象になるか「ずり」として堆積(たいせき)場に廃棄されるかの境界は、実際の操業においては「最低可採(採掘)品位cut-off-grade」を設定することにより決められる。鉱石の「最低可採品位」は、有用元素・鉱物の価格、採掘・運搬・選鉱・製錬・人件費など、社会・経済的要因や技術的要因に左右される。また、時代的および地域的(国別)特殊事情などにも大きく依存する。採掘されたままの鉱石を粗鉱、選鉱されて有用元素が濃集し、その含有率が高くなったものを精鉱という。精鉱は製錬されて地金(じがね)となる。
鉱石は、金、銀、銅、鉛、亜鉛、鉄などからなる単体や合金、または硫化鉱物、酸化鉱物の金属鉱物を主要構成鉱物とする集合体に対してのみ用いられる用語ではない。石膏(せっこう)、硫黄(いおう)、重晶石、明礬(みょうばん)石、蛍石(ほたるいし)、長石、滑石、石綿、石灰石、ドロマイト(苦灰岩)、花崗(かこう)岩などの非金属鉱物や土石資源用の集合体に対しても鉱石という用語が使用される。鉱石に含まれる有用元素は、硫黄やウランなどの鉱石のように1種類の場合もあるし、金・銀鉱石や銅・鉛・亜鉛鉱石のように同時に2種以上を含むこともある。
鉱石が採掘される鉱床は、その成因から、マグマ成、熱水成(熱水性)、堆積成、そして変成の四つに大別される。マグマ成鉱床からはクロム、ニッケル、白金族、鉄、チタン、錫(すず)、タングステン、ニオブ、タンタル、ダイヤモンドなどが採掘される。熱水成鉱床からは銅、タングステン、モリブデン、錫、蒼鉛(そうえん)、鉛、亜鉛、鉄、金、銀、水銀、ウラン、マンガン、長石、硫黄、重晶石など多様の元素、鉱物が採掘対象になる。堆積成鉱床からは鉄、銅、マンガン、砂金、砂白金、砂クロム、ウラン、石灰石、ニッケル、コバルトなどの鉱石、そして変成鉱床からは銅、マンガン、黒鉛、石綿、滑石、硫化鉄、珪石(けいせき)などの鉱石が採掘される。
[金田博彰]
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精選版 日本国語大辞典
こう‐せき クヮウ‥【鉱石】
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