●銑鉄【せんてつ】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
銑鉄
せんてつ
pig iron
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デジタル大辞泉
せん‐てつ【×銑鉄】
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ずく‐てつ〔づく‐〕【×銑鉄】
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世界大百科事典 第2版
せんてつ【銑鉄 pig iron】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
銑鉄
せんてつ
pig iron
溶鉱炉によってつくられた高炭素の鉄。現在広く行われている鉄鋼製錬の工程は、まず鉄鉱石と造滓(ぞうさい)剤である石灰石と燃料および還元剤としてのコークスを溶鉱炉に装入し熱風を吹き込んで鉄鉱石を加熱、還元し、炭素を4%前後含む溶融状態の鉄とする。これを銑鉄という。この銑鉄を転炉に移し、酸素を吹き付けて炭素やその他の不純物を酸化して除去し、これを凝固させて圧延その他の塑性加工により鋼の板や棒をつくる。銑鉄にはこのように鋼の原料に用いる製鋼用銑鉄と、酸化製錬をせずに成分を調整して鋳鉄鋳物にするための鋳物用銑鉄とがある。鋳鉄鋳物には凝固時に黒鉛結晶を形成させる必要があるので、鋳物用銑鉄は製鋼用銑鉄に比べてケイ素が多くマンガンが少なく、またその他の微量不純物も鉄鉱石を吟味して少なくしている。溶鉱炉でつくった銑鉄を高炉銑、電気炉でつくったものを電気銑、木炭を還元剤および燃料としてつくったものを木炭銑、酸性転炉用の製鋼用銑をベッセマー銑、その他とくにリンの少ない低リン銑やケイ素の多いシルバリー銑、バナジウムとチタンとを含むバンチット銑など種々の特殊銑鉄がつくられている。
[井川克也]
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精選版 日本国語大辞典
ずく‐てつ づく‥【銑鉄】
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せん‐てつ【銑鉄】
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化学辞典 第2版
銑鉄
センテツ
pig iron
溶鉱炉(高炉)内で鉄鉱石の還元により生成した鉄.銑鉄は還元剤のコークスと接触して炭素を多量に吸収し,副原料の鉄マンガン鉱からのマンガン,鉱石から還元されたケイ素,リン,また,コークスや重油からの硫黄をも吸収する.以上の成分元素を5元素とよび,鉄鋼製錬過程では非常に重要なものである.このほかにもチタン,クロム,ニッケル,銅などもごく微量入れることがある.これら成分元素の含有量は,操業条件によって多少制御することができる.銑鉄はその用途によって,鋳物用と製鋼用の二つに大別できる.鋳物用の特徴は湯流れをよくするためにケイ素量が多い.各銑鉄の組成の一例を次に示す.
鋳物用銑は,高炉から出ると小さな鋳型に鋳込まれて,鋳物原料となる.銑鉄の大部分を占める製鋼用銑は,溶けたまま製鋼工場に運ばれ,転炉などによって酸化製錬をうけて鉄以外の成分元素の少ない鋼となる.
出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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