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銘仙【めいせん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

銘仙
めいせん
平織の実用的絹織物一種。練り玉糸で織った太織 (ふとおり) で,伊勢崎足利桐生秩父八王子など関東でつくられ,衣類,夜具地などに盛んに用いられた。無地縞物があったが,近年はほとんど姿を消し,これら銘仙の産地は,ウール着尺トリコットなどを産するようになった。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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朝日新聞掲載「キーワード」

銘仙
平織りの絹織物。そろえた経糸緯糸織りし、先染めしてから織り上げる「ほぐし織り」と呼ばれる技法で、裏表のない生地になる。糸のズレによって、輪郭が柔らかく、かすんだように見える「絣(かすり)」が特徴。関東地方の足利、桐生、伊勢崎、秩父、八王子が5大産地。洋服普及に伴って生産数も減少した。銘仙関連の職人は高齢化が進んでおり、後継者の育成が課題となっている。
(2017-04-23 朝日新聞 朝刊 埼玉・1地方)

出典:朝日新聞掲載「キーワード」

デジタル大辞泉

めい‐せん【銘仙】
玉糸紡績絹糸などで織った絹織物。縞柄・絣(かすり)柄などがあり、着尺(きじゃく)・夜具地などに用いられた。秩父(ちちぶ)伊勢崎足利(あしかが)などが産地。

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

めいせん【銘仙】
絹織物の一種。江戸時代,天保の改革(1841)ころから玉紬を軸に秩父(埼玉県)や伊勢崎(群馬県)の太織(ふとおり)からつくられたもので,明治以降第2次世界大戦までの日本人の衣料に欠かすことのできない織物であった。銘仙の文字は江戸末期から明治初めにかけて使われはじめたが,それ以前は目専,目千,名撰,蠒繊と書いた。《守貞漫稿》では蠒繊を〈メイセン〉〈メンセン〉と呼び,塵埃(じんあい)つかず丈夫なので天保頃より用いる,としている。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

めいせん【銘仙】
平織りの絹織物の一。たてに絹糸、よこに玉糸を用いたものが多い。丈夫で安価なことから女性の普段着、夜具地などに用いられた。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

銘仙
めいせん
絹織物。武州(埼玉県)の秩父(ちちぶ)や上州(群馬県)の伊勢崎(いせさき)地方で江戸時代からつくられていた太織(ふとおり)(太い練り糸を用いて織った織物)の一種。無地または縞(しま)を主とした実用的なものとして一般に広く用いられた。ことに幕末の天保(てんぽう)の禁令以後は庶民階級の間に広い需要層をもつに至り、明治以後は模様加工にくふうが加えられて、縞柄のほかに捺染(なっせん)、抜染(ばっせん)、解(ほぐ)しなどによって大柄な絵模様絣(がすり)がつくられ、着尺(きじゃく)、ふとん地などとして盛んに用いられた。産地は秩父、伊勢崎が主で、ほかに桐生(きりゅう)、足利(あしかが)、八王子などでもつくられたが、近年は一般に普段着に和服を着ることが少なくなり、そのうえ化繊、ウール地の出現によって、ほとんど影を没してしまった。[山辺知行]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

めい‐せん【銘仙】
〘名〙 平織の絹織物の一種。経(たていと)(よこいと)ともに玉糸の諸(もろ)より糸、または片より糸で織るが、紡績絹糸を用いることもある。縞(しま)・絣(かすり)・模様物が多い。銘仙おり。銘仙つむぎ。
※雑俳・歌羅衣(1834‐44)七「めいせんを引く手も軽く母夜苗」

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