@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

鍬形【くわがた】

美術人名辞典

鍬形
江戸後期の浮世絵師。江戸生。名は紹真、字は子景、初号は北尾政美、別号は杉皐、通称を三次郎。北尾重政浮世絵を学び、黄表紙挿絵を描いた。のち津山藩の御用絵師となり、狩野養川院惟信の門人となる。また大和絵・光琳風・西洋画風などを研究し、画図法や肉筆画に才能を発揮した。文政7年(1824)歿、64才。

出典:(株)思文閣

デジタル大辞泉

くわ‐がた〔くは‐〕【×鍬形】
《鍬をかたどったところから》兜(かぶと)の前部につけて威厳を添える前立物(まえだてもの)の一。金属や練り革で作った2本の板を、眉庇(まびさし)につけた台に挿して角(つの)のように立てたもの。長形・大鍬形獅噛(しがみ)鍬形・三つ鍬形などの種類がある。
太刀の兜金(かぶとがね)石突きの金物を1のような形にしたもの。
紋所の名。1をかたどったもの。
鍬焼き用の1に似た形の鉄板。
クワガタムシの別名。 夏》

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉プラス

鍬形
鯛の第1神経棘の俗称。の正面につける立物(たてもの)、鍬形(一双の角状の装飾)に似ることから。「の九つ道具」と呼ばれる縁起物のひとつ。

出典:小学館
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

大辞林 第三版

くわがた【鍬形】
古代鍬の形に似ているからとも、また、先端の形状が慈姑くわいの葉に似ているからともいうかぶとの前立物まえだてものの一。眉庇まびさしにつけた台に、金銅こんどう・銀銅・練り革などで作った二枚の板を挿して、角つの状に立てたもの。平安時代から行われた。 →
クワガタムシの略。
家紋の一。を図案化したもの。紀伊徳川家の家紋。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

鍬形
くわがた
威容のために兜(かぶと)の前に打った前立物(まえだてもの)。遺物、文献などから平安時代中・後期にはすでに用いられ、将帥などの身分を示す標識であったと推測される。鍬形の名称については、クワイの葉形、火形、農具の鍬など種々の説が唱えられているが、いまだ定説はない。平安時代の鍬形遺物は、長野市清水寺(せいすいじ)伝来雲竜文(うんりゅうもん)金銀象眼(ぞうがん)鍬形、三重県八代(はちだい)神社伝来獅噛文(しかみもん)金象眼鍬形台、および1979年(昭和54)京都市法住寺殿跡より出土した雲竜文銅象眼金銀鍍金(ときん)鍬形の3例を数える。これら初期の鍬形は、鉄地に金銀の象眼や銅象眼金銀鍍金を施して雲竜や獅噛の文様を表し、鍬形と台は一体につくり、あるいは鋲(びょう)で矧(は)ぎ留(と)め、兜への取り付けは韋紐(かわひも)のごときもので結び留めたと考えられる。やがて鍬形と台は別につくり、兜の眉庇(まびさし)に打った台に鍬形の根を挿し込むようになり、材質は銅製金鍍金が一般的になった。鎌倉時代までは長鍬形が用いられ、南北朝時代には幅の広い大鍬形が流行し、室町時代に入ると寸法を縮小するとともに技巧的な形に変化した。台も装飾性を増して彫刻を施すようになり、豪華な枝菊文(えだぎくもん)の鋤出(すきだし)彫りや浮彫り、繊細な唐草(からくさ)文の透彫りが行われ、室町時代には中央に祓立(はらいたて)を設け、これに剣形を立てた三鍬形(みつくわがた)が流行し、おりからの下剋上(げこくじょう)の風潮を反映して普遍化した。近世の当世具足(とうせいぐそく)時代になると鍬形は衰退し、かわって、信仰、天文、動植物、器財、紋章などに由来する斬新(ざんしん)奇抜な意匠のさまざまの立物が、自己顕揚の手段として活用され、立てる部位により前立(まえだて)、脇立(わきだて)、頭立(ずだて)、後立(うしろだて)の別を生じた。また、一藩同じ立物を用いることも行われ、これを合印(あいじるし)と称した。甲冑(かっちゅう)が威儀化し、中世の形式が再認識された江戸中期以降は、鍬形がふたたび流行し、台は金銅(こんどう)のほか銀、赤銅(しゃくどう)などでつくられ、祓立には竜そのほかもろもろの物が立てられた。[山岸素夫]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

動植物名よみかた辞典 普及版

鍬形 (クワガタ)
動物。クワガタムシ科の昆虫の総称。クワガタムシの別称

出典:日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」
(C) Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
それぞれの項目は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

くわ‐がた くは‥【鍬形】
〘名〙 (古代鍬の形の意)
① 兜(かぶと)の眉庇(まびさし)正面に打つ前立物の名。威容を示す装飾で、台に平行して先端に開いた角(つの)二本をとりつけるのを普通とし、長鍬形、大鍬形、獅噛(しがみ)鍬形、三つ鍬形の種類がある。南北朝期のものがもっとも大きく、室町時代にはいって太刀打が盛んになるにつれ、邪魔なため少しずつ縮小された。
※平家(13C前)七「赤地の錦の直垂に、もよぎをどしの鎧きて、くはがたうったる甲(かぶと)の緒をしめ」
② 太刀の頭・こじりを①のような形にしたもの。
③ 紋所の名。①のような形を図案化したもの。丸に鍬形、三つ鍬形、三つ組鍬形、三つ違鍬形などがあり、紀伊徳川氏の家紋三つ鍬形は有名。
④ 鍬焼(くわやき)に用いる具。兜の鍬形に似た鉄板、または、鍬の金具に似たもの。
※滑稽本・古今百馬鹿(1814)上「鴨の鍬焼をして食はう。ヲット、鍬形(クワガタ)を爰(ここ)へ呉(くん)な」

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

くわがた くはがた【鍬形】
姓氏の一つ。

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

鍬形」の用語解説はコトバンクが提供しています。

鍬形の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation