●鎌倉三代記【かまくらさんだいき】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
鎌倉三代記
かまくらさんだいき
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デジタル大辞泉
かまくらさんだいき【鎌倉三代記】


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世界大百科事典 第2版
かまくらさんだいき【鎌倉三代記】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
鎌倉三代記
かまくらさんだいき
浄瑠璃義太夫節(じょうるりぎだゆうぶし)。時代物。10段。近松半二作と推定。1781年(天明1)3月、江戸・肥前座初演。大坂夏の陣を鎌倉時代に仮託して脚色、作中の源頼家(よりいえ)が豊臣秀頼(とよとみひでより)、北条時政(ときまさ)が徳川家康、時姫が千姫、三浦之助が木村重成(しげなり)、佐々木高綱が真田幸村(さなだゆきむら)を暗示する。半二作『近江源氏先陣館(おうみげんじせんじんやかた)』の続編にあたる作で、通称「三代記」「鎌三(かまさん)」。七段目の「絹川村」(三浦別れの段)だけが後世に残り、歌舞伎(かぶき)でもよく上演される。源頼家と北条時政の合戦の最中、頼家方の三浦之助は、母が大病と聞いて戦場から絹川村の閑居に駆けつける。時政の娘時姫は三浦之助と恋仲なので、父に背いて看病にきている。三浦之助は時姫に時政を討てと命じ、姫は苦悩のすえに承知する。頼家方の軍師佐々木高綱は時政幕下の軍兵になりすまし、この閑居に忍んでいたが、姫の決心を知ると大いに喜び、三浦之助を励まして戦場に向かわせる。佐々木、三浦之助、時姫の3主役均等に見せ場があり、とくに恋のために父を討とうと決心する情熱的な時姫は「三姫」の一つとされる難役。
なお、紀海音(きのかいおん)に、頼家の外戚(がいせき)比企(ひき)判官の謀反を描いた同題の浄瑠璃があり、1718年(享保3)正月、大坂・豊竹(とよたけ)座で初演されたが、上演は絶えている。
[松井俊諭]
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精選版 日本国語大辞典
かまくらさんだいき【鎌倉三代記】
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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典
鎌倉三代記
かまくら さんだいき
- 作者
- 紀海音
- 補作者
- 近松徳叟 ほか
- 初演
- 享保4.1(京・大和山座)
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