●長者【ちょうじゃ】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
長者
ちょうじゃ
śreṣṭhin; gṛha-pati
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デジタル大辞泉
ちょう‐じゃ〔チヤウ‐〕【長者】
2 《「ちょうしゃ」とも》徳のすぐれている人。また、穏やかな人。
「そこは温厚の―だから、別段激した様子もなく」〈漱石・吾輩は猫である〉
3 金持ち。富豪。「億万
4 一門一族の統率者。「氏(うじ)の
「親戚の―たる一見老猾らしき金富醇次郎が」〈魯庵・社会百面相〉
5 京都東寺の座主(ざす)の称。
6 宿駅の長。駅長。
7 宿場の遊女屋の主人。また、遊女のかしら。
「かの宿の―ゆやがむすめ、侍従がもとにその夜は宿せられけり」〈平家・一〇〉
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日本大百科全書(ニッポニカ)
長者
ちょうじゃ
仏典に現れる富豪、資産家のこと。サンスクリット語のグリハ・パティgha-patiとシュレーシュティンśresthinの両者の訳。前者を資産者、後者を長者と区別して訳す専門家もある。いずれも社会的な身分として認められた名称であり、仏教教団の発展には大きな原動力となった。シュレーシュティンは商人代表とか同業組合の組合長の意味をもち、グリハ・パティは居士(こじ)と漢訳され、年齢や徳行の長じた者と理解された。日本では、長老耆宿(ぎしゅく)の意味に用いられ、とくに東寺(教王護国寺)座主(ざす)の称となったが、これは空海(くうかい)の遺告(ゆいごう)によるといわれる。のちに仁和(にんな)寺、大覚(だいかく)寺、三宝(さんぼう)院、勧修(かじゅう)寺の四門跡(もんぜき)が戒を受けた順で勅任された。初めは長者は1人であったが、やがて四長者となり、さらに長者補任(ぶにん)さえ置かれるようになった。
[石上善應]
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精選版 日本国語大辞典
ちょう‐ざ チャウ‥【長者】
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ちょう‐じゃ チャウ‥【長者】


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