@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

門跡【もんぜき】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

門跡
もんぜき
本来は一門祖跡の意で,祖師の法門を受継ぐ寺院またはその主のこと。平安時代宇多天皇が僧となって京都御室仁和寺に住み,この寺を御門跡と呼ぶようになった。それ以来法親王の住む寺院を門跡とし,最高の寺格を示す称号となった。宮門跡摂家門跡清華門跡,公方門跡,准門跡などの別があり,門跡の住持門主 (もんす) ,御門主と称したが,のちにはこれら住持のことを門跡,御門跡ともいうようになった。特に真宗本願寺の管長の俗称として門跡の名が普及した。寺格の称号としての門跡は明治初年廃されたが,私称としては認められ今日にいたっている。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

もん‐ぜき【門跡】
一宗門の本山。また、そこに住み、その法系を嗣(つ)いでいる僧。
平安時代以後、皇族・貴族などが出家して居住した特定の寺院。また、その住職。室町時代以後は寺院の格式を示す語となった。江戸幕府により制度化され、宮門跡摂家門跡清華門跡准門跡区別を生じたが、明治4年(1871)廃止、以後は私称となった。
《本願寺は準門跡であるところから》本願寺管長の俗称。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

もんぜき【門跡】
平安時代には一門の祖師の法脈を継承する寺の意で,弘法大師(空海)の門跡,慈覚大師(円仁)の門跡などといった。平安時代後期からは皇族や公家などが出家して代々入寺する寺,あるいはその寺の住職を指す。その最初は宇多天皇が出家入寺した仁和(にんな)寺(御室(おむろ)御所)とされる。中世以降,門跡は寺格化し,特定の大寺の長を独占するようになった。延暦寺座主(ざす)は叡山三門跡と呼ばれた梶井円融院(現,三千院)と粟田口青蓮(しようれん)院と大仏妙法院の門跡が,また園城(おんじよう)寺(三井寺)の長吏は三井三門跡の京都聖護(しようご)院と岩倉実相院と大津円満院の門跡が,興福寺別当は大乗院と一乗院の門跡が交替で就任したのがその例である。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

もんぜき【門跡】
平安時代には、祖師の法統を継承している寺院または僧侶のこと。門葉。門流。
平安末以降、皇族・公家の子弟などの住する特定の寺院を指すようになり、しだいに寺格を表す語となった。江戸時代には幕府が宮門跡(法親王の居住する寺院)・摂家門跡(摂関家の子弟が居住する寺院)・准門跡(門跡に准ずる寺院)と区別し制度化したが、1871年(明治4)この制度は廃止され、以後私称として用いられる。
門跡寺院の住持のこと。
本願寺が准門跡寺であるところから 本願寺。また、その管長の称。御門跡。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

門跡
もんぜき
一門一派の法跡の意で、元来は、祖師から弟子へと継承されていく宗門の教えの伝統のことを、またその伝統の継承者のことをいった。しかし、899年(昌泰2)に宇多(うだ)上皇が出家して法皇となり仁和寺(にんなじ)に入ってからは、後世にこれを御門跡(ごもんぜき)と称したために、法皇や法親王(ほうしんのう)が住持したり開創した寺院、またその住持を御門跡または門主とよぶようになった。のちには皇族だけでなく貴族についても公卿(くぎょう)門跡ができ、室町時代には、門跡という語はこうした皇族・貴族のかかわる特定寺院の格式を表す語となった。室町幕府は門跡奉行(ぶぎょう)を置いて門跡寺院の政務をつかさどり、江戸幕府は門跡を宮(みや)門跡、摂家(せっけ)門跡、清華(せいが)門跡、准(じゅん)門跡に区別してこれを制度化した。
 門跡寺院は、天台、真言(しんごん)、法相(ほっそう)、浄土、真宗などの各宗にわたってあるが、たとえば天台宗では九家あり、そのうちの粟田口青蓮(あわたぐちしょうれん)院、大仏妙法(みょうほう)院、大原円融(えんにゅう)院の三門跡の住持は叡山(えいざん)の座主(ざす)を兼職するので「叡山の三門跡」といい、三井円満(みいえんまん)院、聖護(しょうご)院、岩倉実相(じっそう)院の三門跡は三井寺の長主を兼ねるので「三井の三門跡」とよぶ。浄土真宗では、本願寺、東本願寺、専修(せんじゅ)寺、興正(こうしょう)寺、仏光寺の五家があるが、そのうちとくに本願寺とその管長を門跡、御門跡とよんでいる。[藤井教公]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

もん‐ぜき【門跡】
[1] 仏語。
① 祖師から継承する法流。また、法流を継ぐ門徒、さらにその門徒が住持する寺家・院家のこと。
※観智院本三宝絵(984)下「世世の賢臣おほくこの門跡をつげり」
② 皇族・貴族の子弟が出家して、入室している特定の寺格の寺家・院家。また、その寺家・院家の住職。南北朝時代には、寺院の格式を表わす語となり、江戸幕府は、宮門跡・摂家門跡・清華門跡・准門跡などに区分して制度化した。門主。
※太平記(14C後)一「梨本の門跡に御入室有て、承鎮親王の御門弟と成せ給ひて」
[2] (本願寺は准門跡であるところからいう) 本願寺の称。また、その管長の称。御門跡。
※咄本・昨日は今日の物語(1614‐24頃)下「六条のもんぜきに能の有時」

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

旺文社日本史事典 三訂版

門跡
もんぜき
皇族・貴族の住する特定寺院の称号
元来は門徒一跡を統領する意味から,寺院の住持をさしたが,のち皇族・貴族などの身分のある者が住持となっている寺院またはその住持をさした。江戸時代には,住持の出身により宮門跡・摂家門跡・准門跡に区別されたが,1871(明治4)年に廃止された。天台宗では妙法院・青蓮院・三千院・輪王寺真言宗では仁和寺・大覚寺などが門跡寺院として有名。

出典:旺文社日本史事典 三訂版
執筆者一覧(50音順)
金澤利明 竹内秀一 藤野雅己 牧内利之 真中幹夫
 
Copyright Obunsha Co.,Ltd. All Rights Reserved.
それぞれの項目は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

門跡」の用語解説はコトバンクが提供しています。

門跡の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation