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間接民主制【かんせつみんしゅせい】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

間接民主制
かんせつみんしゅせい
indirect democracy
民主制の一種で,国民が代表者を選出して一定期間権力を信託しそれを通じて間接的に国政を運営する政治制度。代表民主制とか代議制 representative governmentともいい,直接民主制に相対する。近代国家は広い領土と多くの人口をもち,したがって複雑多様な利害関係を内包することから,直接民主制は技術的に困難であり,また理性的契機を導入し,かつ国民の統合機能を確保する必要が生じ,これにより代表民主制が広く採用されることとなった。代表民主制が実際上機能するには,国民の間に一定度の同質性が存在することが必要で,民族,階級,宗教などの対立が強すぎるところでは困難である。日本国憲法は,間接民主制に立つことを明らかにするが (前文1段,41,43条) ,同時に,代表民主制の欠点ないし限界を補完する趣旨から直接民主制的要素も部分的に取入れている。また,日本国憲法の柱の一つをなす地方自治の制度も,国政レベルにおける間接民主制を補完する意味をもっていることが看過されてはならない。 (→代表 , 人民投票 )  

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デジタル大辞泉

かんせつ‐みんしゅせい【間接民主制】
国民が代表者を選挙し、その代表者を通じて間接に政治に参加する制度。代表民主制。→直接民主制

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監修:松村明
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世界大百科事典 第2版

かんせつみんしゅせい【間接民主制】

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大辞林 第三版

かんせつみんしゅせい【間接民主制】
国民が選挙で選んだ代表者に一定期間自らの権力の行使を信託し、間接的に政治に意思を反映させる民主制。代表民主制。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

間接民主制
かんせつみんしゅせい
indirect democracy
国民が代表者を選出し、政治を委託するという方法で行われる政治制度、または政治運営の方式。全成員が参加して討議・決定する直接民主制や一人の支配者が政治を行う君主制・独裁に対する語。代表民主制、代議制ともいい、現代の各国における議会制統治が典型例。戦後の日本国憲法も代表民主制の立場をとり、戦前のような天皇制統治を否定している。
 古代ギリシアの都市国家のように小規模な政治共同体においては直接民主制は実施可能であったが、領土の規模が著しく拡大し、そこに住む人口も数百万、数千万人を超える近代国家が登場すると、もはや政治支配の方式としては直接民主制は不可能となる。そこでイギリスをはじめとする近代国家が登場すると議会制統治が採用され、そのため今日では間接民主制イコール議会制統治とまで考えられるようになった。しかし、議会制統治とは質的に異なる政治運営としての民主集中制をとる中国や北朝鮮においても、国権の最高機関である全国人民代表大会や最高人民会議は、形式的には代表民主制とよべないことはないから、この代表民主制、間接民主制は現代政治制度の至る所で広範に採用されているといえよう。
 ところで、議会政治は、専断的・恣意(しい)的な君主支配よりも進んだ政治形態ではあったが、19世紀末ころまではほとんどの国において制限選挙制がとられていたから、その少数支配的性格が批判された。ルソーの、イギリス人たちは選挙のときだけ自由であるがそれ以外のときは奴隷状態にあるという指摘は、初期議会の欠陥を鋭くついたものといえよう。こうして全国民の意志を可能な限り反映させ、それによって間接民主制の実質を保障しようという努力が続けられ、第二次世界大戦後までにほとんどの国々で普通選挙制が実現された。しかし、今日のように巨大で複雑な国家・社会においては、多種多様な国民の意志や利害をすべて統治機関に吸収し、あるいは四つか五つの政党を通じて反映させることは困難である。そこで国政レベルや地方政治のレベルにおいて国民の意志を随時反映できるように、直接民主制を併用し間接民主制の不備を補うくふうがなされている。しかし、間接民主制の下における正しい政治運用の問題は、基本的には国民の政治意識の高揚と、身近な日常生活と関係する事柄を解決するための市民運動や住民運動などの活性化によって保障されるであろう。[田中 浩]

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精選版 日本国語大辞典

かんせつ‐みんしゅせい【間接民主制】
〘名〙 国民によって選ばれた代表者を通じて間接的にその意思の実現をはかる民主制の形態。その具体的形態が議会政治。代表民主制。⇔直接民主制

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