●間【アイ】
デジタル大辞泉
あい〔あひ〕【▽間】
「―の小門(くぐり)を開けて」〈木下尚江・良人の自白〉
2 ひと続きの時間。あいま。
「喜ぶ―は少なくて」〈露伴・日ぐらし物語〉
3 「間駒(あいごま)」の略。
4 「間狂言(あいきょうげん)」の略。
5 人と人との仲。
「二人ノ―ガ悪ウゴザル」〈日葡〉
6 酒席で、二人が酒を飲んでいる中に第三者が入って、一方に代わって杯を受けて飲むこと。
「杯の回りも覚え、―するといふ事も知るぞ」〈浮・一代男・四〉
7 「間(あい)の宿(しゅく)」の略。
8 間食(かんしょく)をいう女房詞。
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あいだ〔あひだ〕【間】
2 ものとものとを隔てる空間、または時間。間隔。あいま。「
3 ある範囲の一続きの時間。「眠っている
4 物事・現象などの相対するものの関係。「夢と現実の
5 人と人との相互の関係。間柄。仲。「夫婦の
6 ある限られた集合や範囲。…の中。「社員の
7 ある範囲内における双方からみた中間。「
8 (接続助詞のように用いて)原因・理由を表す。現代では文語文の手紙などに用いる。ゆえに。から。ので。「平穏に暮らし居り候
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あわい〔あはひ〕【▽間】
「色白の細面、眉(まゆ)の―やや蹙(せま)りて」〈蘆花・不如帰〉
2 事と事との時間的なあいだ。
「朝の供事(くじ)と夕供事との―に」〈言国卿記・文明十三年〉
3 人と人とのあいだがら。相互の関係。
「あらまほしき御―どもになむ」〈源・桐壺〉
4 色の配合、取り合わせ。
「濃き衣に紅梅の織物など、―をかしく」〈源・浮舟〉
5 折。機会。
「―あしければ、引くは常の習ひなり」〈平家・一一〉
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かん【間】

1 物と物、場所と場所とを隔てる空間的な広がり。また、その距離。「天地の
2 ある時点とある時点とのあいだ。あるひと続きの時間。「その
3 すきま。間隙(かんげき)。「多忙の
4 心の隔たり。「

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かん【間】[漢字項目]
[学習漢字]2年

1 二つの物のあいだ。ある範囲の中。「行間・区間・空間・巷間(こうかん)・山間・中間・民間・林間」
2 二つの時点のあいだ。「期間・週間・瞬間・年間・夜間」
3 二つのあいだを隔てる。隔たり。すきま。「間隔・間隙(かんげき)・間接・間断・間一髪/反間・離間」
4 ひそかにすきをうかがう。スパイ。「間者・間諜(かんちょう)」
5 疑いや非難をさしはさむ。「間然」

1

2 長さの単位。約1.8メートル。「間竿(けんざお)/九尺二間」


[補説]「間着(あいぎ)・間服(あいふく)・間(あい)の手」などの「間」は「合(あい)」を代用することもある。
[名のり]ちか・はし
[難読]狭間(はざま)
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けん【間】


1 碁盤・将棋盤などの目数を数えるのに用いる。「三
2 建物の正面の柱と柱との間、また、ひろく四方を柱で囲まれた空間を数えるのに用いる。「三十三
「百八十―の廻廊をぞ造られける」〈平家・三〉
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ま【間】

1 物が並んでいるときの空間。あいだ。あい。すきま。「車と車との
2 家のひと区切りをなしている部屋。「次の
3 畳の大きさを表す名称。「京
4 連続している事と事のあいだの時間。ひま。いとま。「食事をする
5 話の中に適当にとる無言の時間。「話は
6 邦楽・舞踊・演劇などで、拍と拍、動作と動作、せりふとせりふなどのあいだの時間的間隔。転じて、リズムやテンポの意に用いる。「
7 ちょうどよい折。しおどき。ころあい。機会。「
8 その場のようす。その場のぐあい。
9 家などの柱と柱との間。けん。
「我は南の隅の―より格子叩きののしりて入りぬ」〈源・空蝉〉

1 部屋の数を数えるのに用いる。「六畳と四畳半の二(ふた)
2 柱と柱のあいだを単位として数えるのに用いる。
「勢多の橋をひと―ばかりこぼちて」〈更級〉
3 建物や部屋の広さをいうのに用いる。

「六―の客殿へ跳り出で」〈太平記・一〉
4 障子の桟(さん)で囲まれた一区切りなど、一定の区切られた空間を数えるのに用いる。
「明かり障子の破ればかりを…なほ一―づつ張られけるを」〈徒然・一八四〉
[下接語]間(あい)の間・合間・空き間・雨(あま)間・生け間・伊勢(いせ)間・板の間・田舎間・居間・岩間・畝(うね)間・江戸間・応接間・大間・奥の間・落ち間・鏡の間・額の間・陰間・風(かざ)間・貸し間・株間・上(かみ)の間・客間・京間・切れ間・雲間・下段の間・格(ごう)間・木(こ)の間・小間・作間・狭(さ)間・鞘(さや)の間・三の間・潮間・借間・上段の間・透き間・絶え間・谷間・近間・茶の間・中京間・中(ちゅう)間・ちょんの間・束(つか)の間・次の間・露の間・手間・殿上の間・胴の間・時の間・床の間・土間・中の間・仲間・波間・日本間・寝間・狭(はざ)間・階隠(はしがく)しの間・梁(はり)間・晴れ間・半間・庇(ひさし)の間・一(ひと)間・昼間・広間・深間・仏間・不(ぶ)間・別間・本間・瞬く間・間間・雪間・洋間・欄間
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まん【▽間】
「―よくば勝軍の場」〈浮・新色五巻書・一〉
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世界大百科事典 第2版
けん【間】
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ま【間】
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単位名がわかる辞典
けん【間】
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
間
ま
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間
けん
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精選版 日本国語大辞典
あい‐・す あひ‥【間】
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あいだ あひだ【間】
(2)現代語では(二)の用法は時間的なものに限られるが、古くは空間的用法も存在した。万葉‐七〇〇「かくしてやなほやまからむ近からぬ道の間(あひだ)をなづみまゐ来て」など。
(3)(二)の用法では、「間」の前に用言・助動詞の連体形による連体修飾が来ることが多く、この用法から(三)の用法が派生した。(三)の用法は、記録資料に多く用いられ、中世以後一般化した。
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あいだ・む あひだむ【間】
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かん【間】
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かん‐・す【間】
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けん【間】
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はざま【間】
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ひ【間】
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ま【間】
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まん【間】
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