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阿弥陀経【あみだきょう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

阿弥陀経
あみだきょう
Sukhāvatīvyūha
浄土系の経典。サンスクリット語名 (「極楽荘厳と名づける大乗経典」の) が,他の浄土系の重要な経典である『無量寿経』と同一呼称なので,『阿弥陀経』を「小経」,後者を「大経」と呼ぶ。成立は1世紀頃。阿弥陀仏の国土である極楽浄土の名をあげてその様子を述べ,阿弥陀仏の説明,念仏による往生,釈尊と諸仏がそれを説明していることを説いて念仏をすすめる。なお『無量寿経』『観無量寿経』『阿弥陀経』の3つを浄土三部経といい,これらが漢訳された年代を参照すると,おそらく『阿弥陀経』はこのなかで最も早く成立していたものと考えられる。

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デジタル大辞泉

あみだ‐きょう〔‐キヤウ〕【阿弥陀経】
大乗経典。浄土三部経の一。1巻。402年ごろ、鳩摩羅什(くまらじゅう)訳。釈迦阿弥陀仏西方浄土をたたえて、その名号(みょうごう)を唱えて浄土に往生することを勧め、諸仏がこれを証したと説くもの。小経。

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世界大百科事典 第2版

あみだきょう【阿弥陀経】
阿弥陀仏信仰を説く大乗仏教経典の一つ。サンスクリット名スクハーバティービューハSukhāvatīvyūha(極楽の荘厳)。《大無量寿経》のサンスクリット名も同名のため,区別して〈小スクハーバティービューハ〉と呼ぶ。略称《小経》。1世紀ころ,北インドで成立したと推定される。サンスクリット本,チベット訳,漢訳2種が現存。漢訳は,鳩摩羅什(クマーラジーバ)訳《阿弥陀経》(402ころ),玄奘訳《称讃浄土仏摂受経》(650)各1巻のうち,簡潔で流麗な前者が多く用いられる。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

阿弥陀経
あみだきょう

浄土教の根本聖典。鳩摩羅什(くまらじゅう)が402年ころ漢訳したもの。『無量寿経(むりょうじゅきょう)』『観無量寿経』とともに「浄土三部経」の一つに数えられ、『無量寿経』を『大経』とよぶのに対して『小経』と略称する。もとはサンスクリット語で書かれ、スカーバティー・ビューハSukhāvatī-vyūha(極楽(ごくらく)の荘厳(しょうごん))というが、おそらく西暦100年ころ北西インドにおいて成立したものと推定される。現在、この原典はインドでは散逸し、悉曇(しったん)文字で日本に伝えられたものだけが残っている。漢訳には、玄奘(げんじょう)が650年に訳した『称讃(しょうさん)浄土仏摂受(しょうじゅ)経』も現存しているが、中国、日本ではもっぱら鳩摩羅什訳のほうが用いられ、とくに浄土教諸宗派では、これを所依の根本経典の一つとして重視した。9世紀前半にチベット訳された『聖なる極楽の荘厳と名づけられる大乗経』も異本である。サンスクリット原典と対比すると、鳩摩羅什訳がもっとも近く、チベット訳がこれに次ぎ、玄奘訳はかなり増広されている。

 本経の内容は、阿弥陀仏(あみだぶつ)の浄土である西方極楽世界の優れた光景(荘厳)を描写し、この浄土に往生するために阿弥陀仏の名号を一心に念ずること(念仏)を説き、六方世界の諸仏もこのことを称賛しているとして、浄土往生思想を簡潔平易に明らかにしている。とくに鳩摩羅什訳は、その流麗な訳文とあいまって、中国、日本では代表的な読誦(どくじゅ)経典の一つとなり、浄土信仰を広く流布せしめる役割を果たした。その注釈書も古来非常に多い。

[藤田宏達]

『藤田宏達訳『梵文和訳 無量寿経・阿弥陀経』(1975・法蔵館)』

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