●限り【カギリ】
デジタル大辞泉
かぎり【限り】
1 時間・空間・数量・程度などの境や限界。また、終わり。最後。「限り ある命を生きる」「学問の世界に限り はない」「今を限り と鳴きしきる蝉(せみ)」
2 (活用語の連体形や名詞に直接、または名詞に「の」の付いた形に付く。副詞的にも用いる)ある範囲・制限の内にあることを表す。
㋐その範囲の内。あいだ。「私の聞いた限り では、そうではなかった」「命ある限り 忠誠を尽くします」
㋑その制限の内。「本日限り の大安売り」「チャンスは一回限り だ」「緊急の場合はこの限り ではない」
㋒その範囲内すべて。全部。「見渡す限り の大平原」
㋓そのことの限度いっぱい。限界まで。「力の限り 戦う」「心強い限り である」「乱暴の限り を働く」
3 (接続助詞的に用いて)…するあいだは。…である以上は。…するからには。「君がここにいる限り 僕も付き合う」「正直に言わない限り 帰さない」
4 命が絶える時。臨終。
「国に行き着きければ、―なる様になりにけり」〈今昔・三一・二八〉
5 葬式。野辺送り。
「―の有様さへはかなげにて、煙も多くむすぼほれ給はずなりぬるも」〈源・総角〉
6 特定の場合・物事を限定していう。だけ。
「牛の―引き出でて往(い)ぬる」〈枕・二五〉
7 さだめ。きまり。規則。
「祭りのほど、―ある公事に添ふこと多く」〈源・葵〉
[下接語]有らん限り・有る限り・命限り・命の限り・お見限り・根(こん)限り・身代限り・其(そ)の場限り・骨限り
2 (活用語の連体形や名詞に直接、または名詞に「の」の付いた形に付く。副詞的にも用いる)ある範囲・制限の内にあることを表す。
㋐その範囲の内。あいだ。「私の聞いた
㋑その制限の内。「本日
㋒その範囲内すべて。全部。「見渡す
㋓そのことの限度いっぱい。限界まで。「力の
3 (接続助詞的に用いて)…するあいだは。…である以上は。…するからには。「君がここにいる
4 命が絶える時。臨終。
「国に行き着きければ、―なる様になりにけり」〈今昔・三一・二八〉
5 葬式。野辺送り。
「―の有様さへはかなげにて、煙も多くむすぼほれ給はずなりぬるも」〈源・総角〉
6 特定の場合・物事を限定していう。だけ。
「牛の―引き出でて往(い)ぬる」〈枕・二五〉
7 さだめ。きまり。規則。
「祭りのほど、―ある公事に添ふこと多く」〈源・葵〉
[下接語]有らん限り・有る限り・命限り・命の限り・お見限り・根(こん)限り・身代限り・其(そ)の場限り・骨限り
出典:小学館
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