●陰茎【いんけい】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
陰茎
いんけい
penis
出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
デジタル大辞泉
いん‐けい【陰茎】
出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
世界大百科事典 第2版
いんけい【陰茎 penis】
出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.
日本大百科全書(ニッポニカ)
陰茎
いんけい
体内受精を行う動物で雌の体内へ精子を送り込む雄性交尾器官をいう。無脊椎(むせきつい)動物には普遍的ではないが、かなり多くの種類にみられ、ことに陸生動物、寄生動物にこれを有するものが多い。脊椎動物では哺乳(ほにゅう)類に一般的である。形態は種類によって異なるが、基本的には1対の陰茎海綿体と尿道を取り巻く尿道海綿体、それに続く亀頭(きとう)からなる。なかには尿道が亀頭の本体よりさらに糸状突起として突出している種もある。亀頭の形態も、乳頭状突起のあるもの、角(つの)状の突出のあるものなど変異に富む。亀頭部には感覚受容器が豊富に存在する。陰茎の勃起(ぼっき)の際に重要な役割を果たすのは海綿体で、海綿状の不規則な管腔(かんこう)に大量の血液が流れ込むことによって、海綿腔が血圧で拡張し、充血して勃起がおこる。このようなタイプの陰茎は血管型に属し、ヒトがその代表的な例である。ほかに線維弾性型のものがあり、ウシなどに代表されるタイプである。この場合、静時でも陰茎の長さは比較的長く、固い。これは海綿体を覆う線維膜が緻密(ちみつ)で厚いことによる。勃起に際しての海綿体の役割は血管型ほどではなく、海綿体の膨大とともに陰茎の底部を走る収縮筋の弛緩(しかん)が重要な役割を果たす。なお、鳥類、爬虫(はちゅう)類にも陰茎を有するものがあり、多くは総排出腔壁より生じる突起で、しばしば精液輸送のための溝がある。
[新井康允]
ヒトの陰茎
恥骨部に接して前下方にあり、やや扁平(へんぺい)な円柱形で、恥骨に付着する陰茎根部と、それより前方の陰茎体部、先端のとくに膨大する部分(陰茎亀頭部)からなる。日本人の陰茎体部より亀頭部までの長さは平均8センチメートルである。陰茎の内部は背方に2個の陰茎海綿体と下面に存在する1個の尿道海綿体とからなり、いずれも強靭(きょうじん)な白膜によって包まれている。尿道海綿体はその中心部に尿道を含み、先端部は著しく膨大して亀頭内面を形成し、尿道は亀頭尖端(せんたん)部に開口する。すなわち陰茎は男性交接器であると同時に、尿路と精路を兼ねている。また海綿体は、縦横に走る線維よりなるスポンジ様構造をもち、ここに血液が充満した状態が勃起であり、勃起がなければ性交は不可能である。この勃起は自律神経によりコントロールされている。
[白井將文]
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
精選版 日本国語大辞典
いん‐きょう ‥キャウ【陰茎】
出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
いん‐けい【陰茎】
出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「陰茎」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●陰茎の関連情報