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陶冶【トウヤ】

デジタル大辞泉

とう‐や〔タウ‐〕【陶冶】
[名](スル)
陶器をつくることと、鋳物をつくること。
人の性質や能力を円満に育て上げること。育成。「人格を陶冶する」

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
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大辞林 第三版

とうや【陶冶】
スル
陶器を作ることと、鋳物を作ること。
生まれついた性質や才能を鍛えて練り上げること。 人格を-する 吾人の性情を瞬刻に-して/草枕 漱石

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

陶冶
とうや
もとは漢語で器や鋳物をつくりあげるという意味である。転じて、人間のもって生まれた素質や能力を理想的な姿にまで形成することをいう。教育と厳密には区別しにくい概念であるが、やはり違いはある。教育が人間の成長に関する包括的な概念であるのに対して、陶は、知的・道徳的・美的・技術的諸能力を発展させることによって、よりよい人間を形成しようとすることである。[森川 直]

解釈

この概念はかなり多様な意味で用いられているが、ドイツ語のビルドゥンクBildungの訳語として使われることが多く、これまで人間の本性の諸力を内部から調和的に発展させることを意味してきた。日本語では「教養」と訳される場合もあるが、教養がいままでの成果の内容をさしているのに対して、陶冶はその形成の過程ないし作用を表すという違いがある。その場合、子供をある目的にまでつくりあげていくという意図的、積極的な作用を意味するのみならず、より広く自然の人間形成の過程をも含めて陶冶という概念が用いられることもある。
 また旧ソ連および旧東ドイツの教育学の影響を受けて、陶冶は訓育と並列され、知識や技能の形成をおもな目的とする知的教育、つまり「教授」と同じ意味で用いられている。この場合にはかなり限定された意味で、狭義での陶冶概念として用いられている。しかし普通、人間性の陶冶、品性の陶冶といった用法に示されているように、訓育と教授を包括する全体的、統合的な人間形成という広い意味でとらえるのがより一般的である。
 なお、陶冶に関してさまざまの理論があるが、形式陶冶説と実質陶冶説が有名である。前者は、記憶力、推理力、判断力など人間のもっている諸能力や諸機能の陶冶を重視するのに対して、後者は、教材として提供される科学や文化の実質的な内容の習得を重視する考え方である。この両者の一方だけでは陶冶は成立しない。それゆえ統合論としての範疇(はんちゅう)陶冶説が妥当であるとみなされている。[森川 直]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

とう‐や タウ‥【陶冶】
〘名〙
① 陶物(すえもの)をつくることと鋳物(いもの)をつくること。転じて、物をつくること。
※日本後紀‐延暦二三年(804)六月甲子「彫品彙、陶冶生霊」 〔孟子‐滕文公・上〕
② もって生まれた性質や才能を、円満に育てあげること。育成すること。養成すること。
※本朝文粋(1060頃)一・裘賦〈兼明親王〉「風雨陶冶、寒暑廻薄」
※自由と規律(1949)〈池田潔〉パブリック・スクールの本質と起源「人格陶冶に基調をおくパブリック・スクール教育の」 〔淮南子‐俶真訓〕

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