●陽明文庫【ようめいぶんこ】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
陽明文庫
ようめいぶんこ
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デジタル大辞泉
ようめい‐ぶんこ〔ヤウメイ‐〕【陽明文庫】
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世界大百科事典 第2版
ようめいぶんこ【陽明文庫】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
陽明文庫
ようめいぶんこ
藤原北家(ほっけ)の嫡流で五摂家の一つである近衛(このえ)家に長年にわたって伝襲された古文書、古記録、古典籍などを保存管理する特殊図書館。1938年(昭和13)近衛文麿(ふみまろ)によって現在地京都市右京区宇多野上(うたのかみ)ノ谷(たに)町に財団法人として設立された。「陽明」は近衛家の別称。近衛家はその家柄により各歴代のほとんどが摂政(せっしょう)・関白の要職につき、廟堂(びょうどう)に重きをなしたがため、必然的に記録文書類の膨大な蓄積をみた。また学術文芸面においても中・近世期に多くの優れた人物を輩出。これら歴代は詩文、和歌、連歌(れんが)など自らの作品を多く残すとともに、物語、歌書、注釈書などの伝本を書写・収集、文芸資料の伝襲に努めた。加えて近衛家では、応仁(おうにん)の乱(1467~77)などの戦時にはこれら記録文書類を速やかに疎開させるなど、代々その保全に努め、幸い散逸罹災(りさい)を免れた結果、質量ともに他に例をみぬ公家(くげ)史料の一大宝庫となった。
収蔵内容は国宝八件、国重要文化財52件を含む約20万点。『御堂(みどう)関白記』(藤原道長自筆日記)、『後二条(ごにじょう)関白記』(藤原師通(もろみち)記)などの歴代関白記、『宮田庄(みやたのしょう)文書』などの荘園(しょうえん)関係史料、『十巻本歌合(うたあわせ)』『類聚(るいじゅう)歌合』『琴歌譜(きんかふ)』などの文学関係資料、『大手鑑(おおてかがみ)』(古筆300余点所収)、『倭漢(わかん)抄』『熊野懐紙(くまのかいし)』などの古筆名跡類などが代表的資料。なお陽明文庫編集にて収蔵品の複製が刊行されており、『陽明叢書(そうしょ)・国書篇(へん)』『同・記録文書篇』『国宝大手鑑』『陽明墨宝』などがある。
[名和 修]
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精選版 日本国語大辞典
ようめい‐ぶんこ ヤウメイ‥【陽明文庫】
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