@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

隔離【かくり】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

隔離
かくり
isolation
ある大きな交配集団で,なんらかの原因で任意交配が成立しない現象をいう。ヒトの場合,海洋山脈河川砂漠などにより他集団との婚姻がきわめて困難な場合に起る地理的隔離と,人種言語風俗習慣,社会的地位の差などによって相互間の婚姻が困難なために生じる社会的隔離とがある。近代文明が発達するにつれて隔離は急速に打破されつつある。一般生物集団においては生理的隔離も影響し,進化過程で重要な役割を演じてきた。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

隔離
かくり
isolation
感染症患者や,感染症発生の可能性のある場合に,個人や集団を一定の場所に引離しておくことをいう。有効な対策であるが,人道的でないということで,最近はあまり行われない。日本では旧伝染病予防法において,法定伝染病 10種,および法令によって定められたその他の感染症の患者は,専用の隔離病院に収容して,感染を防ぐことになっていた。 1999年施行の感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律においては,ペストなど1類感染症患者に対しても「入院」という措置が示されている。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

かく‐り【隔離】
[名](スル)
へだたること。へだて離すこと。
「小さい私と広い世の中とを―している此硝子戸(ガラスど)の中へ、時々人が入って来る」〈漱石硝子戸の中〉
伝染性の病原体の蔓延(まんえん)を防ぐためなど、他から引き離して接触を避けること。「患者を隔離する」
交配の可能な生物集団が、地理的あるいは生理的・遺伝的な条件の違いによって交配ができず、また交配しても次世代ができにくくなり、遺伝子交流が妨げられる現象。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

かくり【隔離 isolation】
生物学用語。互いに交配可能な個体の集りである集団が種々の原因でいくつかの分集団に分かれ,分集団間で自由な交配が起こりにくくなったり,たとえ交配してもその雑種不稔不妊であって,集団間の遺伝子の交流が極度に妨げられることを隔離という。
隔離説
 地理的隔離が種分化に重要な役割を演じているという考えは,古くC.ダーウィンやそれ以前までさかのぼることができる。しかし隔離は地理的に異なった集団には異なった要因による自然淘汰が働くという意味での副次的な役割をもつにとどまらず,隔離こそが種分化の必要条件だとする隔離説Separationstheorieを唱えたのはワーグナーM.Wagner(1868)であった。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

かくり【隔離】
医学用語。伝染病が広がるのを防ぐために,患者,疑似症者,保菌者,または接触者などを,一般の社会生活環境から切り離して生活させること。伝染病予防法に基づき,法定伝染病,指定伝染病に対して行われる。感染指定伝染病法定伝染病【編集部】

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

かくり【隔離】
スル
へだたること。へだたり。 自分と富岡の死との間には天地の-があつて/死 独歩
他のものから引き離して別にすること。 赤痢患者を-する
交配可能な生物集団が生態的・地理的要因などにより互いに交配できなくなる現象。種分化の原因となる。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

かく‐り【隔離】
〘名〙
① へだたること。へだてはなすこと。また、へだたりはなれること。
※土井本周易抄(1477)一「天は天、地は地と隔離するは非交泰之義
※硝子戸の中(1915)〈夏目漱石〉一「小さい私と広い世の中とを隔離(カクリ)してゐる此硝子戸」 〔杜牧‐阿房宮賦〕
② 感染症の患者などを通常の社会生活から遮断して、一定の場所に移すこと。
※伝染病予防法(明治三〇年)(1897)八条「病毒感染の疑ある者を隔離所其の他適当の場所に隔離することを得」
③ ある一つの集団内では交配が行なわれるが、他の違った集団同士では、もはや交配が行なわれなくなる現象。海洋、山脈、河川などの障害物によって起こる地理的隔離と、人種、言語、風俗の違いによって起こる社会的隔離がある。

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

隔離」の用語解説はコトバンクが提供しています。

隔離の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation