●隕鉄【インテツ】
デジタル大辞泉
いん‐てつ〔ヰン‐〕【×隕鉄】
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世界大百科事典 第2版
いんてつ【隕鉄】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
隕鉄
いんてつ
iron meteorite
隕石のうち鉄・ニッケル合金を主体とするものをいい、地球に降下する隕石の5.7%を占める。隕鉄は、その微量成分元素組成に基づいて15グループに細分類されている。この多様性は、金属鉄が原始太陽系の中で、凝縮、集積、溶融、再結晶などの諸過程をたどって進化するとき、その途中の段階で進化が止まったために生じたものである。たとえば、隕鉄の2%を占める少数グループは、ガスから凝縮したまま凍結した組成を示す。26%を占める別のグループは、集積して小天体を形成したが、コアを形成するには至らず、小天体内部に、ぶどうパンの中の干しぶどうのように、分散したまま凍結した組成を示す。残り72%の多数グループは、これらの諸過程をすべて経由した組成を示しているので、小天体のコアを形成していたといえる。これらの小天体の大きさは、隕鉄中のニッケルの分布状態からみて、半径数十~300キロメートル程度で大小さまざまであった。ちなみに、1890年(明治23)富山県中新川(なかにいかわ)郡上市町(旧白萩(しらはぎ)村)で発見された隕鉄は、典型的なコア隕鉄である。榎本武揚(えのもとたけあき)は、刀工国宗(くにむね)に命じてこの隕鉄塊(22.7キログラム)から「流星刀」をつくらせ、皇太子(大正天皇)に献上したと伝えられている。
[小沼直樹]
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精選版 日本国語大辞典
いん‐てつ ヰン‥【隕鉄】
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
隕鉄
いんてつ
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