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隷書【れいしょ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

隷書
れいしょ
漢字の書体の一つ。中国,秦代に程 邈 (ていばく) が創始したものという。 邈が雲陽獄中で,書写に便利なように篆書曲線を直線的なものとし,字画も簡単にして新しい書体を考案して奏上したというが,自然に発生したもので個人的な創始とは考えられない。なお,秦武王2/4 (前 309/07) と推定される紀年をもつ「田律木牘」 (1979年発掘の四川省青川県かく家坪の戦国墓から出土) ,および「雲夢秦簡」 (1975年発見の湖北省雲夢県睡虎地の秦墓から出土) に隷書体 (秦) がみられ,隷書の成立が程 邈以前であることを示唆している。隷書が隆盛であったのは代で,前漢の古意に富むものを古隷といい,前漢後半に起り,後漢のの流行とともに盛行したものを八分 (はっぷん) と称する。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

れい‐しょ【隷書】
漢字の書体の一。程邈(ていばく)小篆(しょうてん)を簡略化して作ったものといわれる。漢代に装飾的になり、後世、これを八分(はっぷん)または漢隷、それ以前のものを古隷といって区別した。現在は一般に八分をさす。→八分

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世界大百科事典 第2版

れいしょ【隷書】

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日本大百科全書(ニッポニカ)

隷書
れいしょ

漢字の書体の一種。中国では漢代(前202~後220)に正式書体として用いられた。秦(しん)代までの篆書(てんしょ)が縦長で、正面を向き、静かに無表情なのに対し、その篆書から生まれた隷書は、扁平な台形を右下に引っ張ったような形をとり、また筆画は「波勢」といううねりを帯びている。波勢はことに横画に顕著に働き、一字のうちのもっとも重要な一横画は大きくうねって右にはね出し、これを「波発」という。20世紀初頭以降の考古学的発掘により、西域(せいいき)などから木簡(もっかん)や竹簡(ちっかん)、帛書(はくしょ)が発見され、隷書が戦国時代後期に発生し、秦代から前漢初期にかけて成長したことが知られるに至った。紀元前60年代の紀年のある木簡にはすでにりっぱに完成した隷書がみられる。一般に、初期の比較的に素朴な隷書を「古隷(これい)」といい、波発を備えた完成した隷書を「八分(はっぷん)」といって区別することがある。後漢(ごかん)末の140年代から180年代にかけて立てられた石碑には、もっとも美しく成熟した隷書の諸相をみることができる。三国時代以後は形式的なものに堕したが、清(しん)代に天才鄧石如(とうせきじょ)が漢隷の筆法を復興し、隷書はふたたび生命を得た。今日でも、新聞の題字や看板などにしばしば用いられている。

[筒井茂徳]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

れい‐しょ【隷書】
〘名〙 漢字の書体の一つ。秦の程邈(ていばく)が小篆を簡略化して作ったものといわれる。篆書より直線的なので、これを正書とする説があった。漢代になると筆法が装飾的になり、これを八分(はっぷん)と呼び、古隷(これい)と区別した。現在一般に隷書といえば八分をさす。
※正法眼蔵(1231‐53)安居「真書にかく、艸書隷書等をもちゐず」 〔漢書‐芸文志〕

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旺文社世界史事典 三訂版

隷書
れいしょ
漢字の書体の1つ
篆書 (てんしよ) を簡略化して筆写に便利にしたもので,漢代に広く用いられた。前漢に使われたものを古隷,後漢 (ごかん) に使われたより装飾的なものを八分という。

出典:旺文社世界史事典 三訂版
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