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雁木【がんぎ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

雁木
がんぎ
深雪地域の市街地街村などで,立並ぶ商店に連続してひさしを長く張出し,その下を歩道とした設備。おもに北陸山陰および東北地方などの深雪地域にみられ,特に新潟県上越市,糸魚川市のものは有名であった。東北地方などでは「こみ」と呼ぶところもある。採光通風は多少犠牲にしても,客の通行便をはかり,積雪時にも営業できるようにしたもの。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

がん‐ぎ【×雁木】
空を飛ぶ雁(がん)の列のようなぎざぎざの形や模様。
雪の多い地方で、雪よけのために家々の軒から庇(ひさし)を長く差し出して造り、下を通路とするもの。 冬》「来る人に灯影ふとある―かな/素十
桟橋に続く木の階段
雁歯(がんし)」に同じ。
木材を切るための大きくて歯の粗いのこぎり。
雁木鑢(がんぎやすり)」の

出典:小学館
監修:松村明
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編集協力:田中牧郎、曽根脩
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世界大百科事典 第2版

がんぎ【雁木】
雁の群れが空を飛ぶ形のように,ぎざぎざの形のものの。新潟・青森県地方など多雪地帯において民家軒下から差し出された庇(ひさし)をいう。町では道路にそって木が続くので,通路として利用される。青森地方ではこれをコミセという。町家ばかりでなく,新潟・長野県などでは農家の軒下の庇下のこともガンキ,ガゲなどと呼び,多雪時には内外の緩衝部分となった。新潟の豪雪地ではこの庇は古くは冬場だけに設けた仮設的なものであったが,のちに固定し,縁側をつくるものも多くなった。

出典:株式会社平凡社
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家とインテリアの用語がわかる辞典

がんぎ【雁木】
北陸地方や東北地方などの豪雪地帯で、軒から出た深い庇(ひさし)。雪の積もる時期はその下が通路となる。◇東北地方では「こみせ」ともいう。
➁船着き場・桟橋の階段。
➂いろりに下がる鍋(なべ)などを吊るす先の曲がった木。
➃目の粗い大型ののこぎり。
金属などを削るための目の粗いやすり。◇「雁木やすり」の略。

出典:講談社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

雁木
がんぎ

「雁木造(づくり)」の略。東北や信越などの積雪地方で、町家の軒先からひさしを長く張り出し、その下を通路として、積雪中でも人々が通行できるようにしたもの。土地によってカリヤ、ガンギ、ガンゲ、コミセ、コモセ、コマヤ、ロウカなどという。積雪地方では、町家の建築は往還境から6尺(約180センチメートル)下がって本屋を建て、これにひさしを設けて、冬季の通行の安全を図るのが、近世以来の慣行であったが、現在でも新潟県の上越(じょうえつ)市や長岡市にはこの雁木造が残っている。

[宮本瑞夫]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

がん‐ぎ【雁木】
〘名〙 雁が群れをなして空を飛ぶときのような形をしたもの。
① ぎざぎざの形や模様。
※俳諧・毛吹草(1638)六「あがりさがりならふ翅(つばさ)やがんぎ筋〈意敬〉」
② 船着場の階段になっている所。桟橋(さんばし)の階段。
※浄瑠璃・鑓の権三重帷子(1717)下「がんぎにけつまづき」
③ 道路から川原などにおりる所につくられた段。棒や板ぎれなどを埋めてつくってある階段。〔甲陽軍鑑(17C初)〕
※人情本・春色梅児誉美(1832‐33)三「土手の雁木(ガンギ)をふるへて上る野分の風に」
⑤ 東北や信越など、雪の多い地方で、軒からひさしを長くつき出して道をおおい、積雪中でも通行できるようにしたもの。雁木づくり。《季・冬》
※随筆・北越雪譜(1836‐42)二「江戸の町にいふ店下(たなした)を越後に雁木(ガンギ)又は庇といふ」
⑥ 将棋の駒組の一つ。銀将二枚が横に並んだ構え。雁木に見えるのでこの名がある。
⑦ 木こりなどが用いる大形ののこぎり。ががり。〔文明本節用集(室町中)〕
⑧ 物をひっかけるように先端がまがっている木。
※耽溺(1909)〈岩野泡鳴〉二「天井から雁木(ガンギ)で釣るした鉄瓶が」
⑨ 「がんぎやすり(雁木鑢)①」の略。〔日葡辞書(1603‐04)〕
⑩ 「がんぎやすり(雁木鑢)④」の略。
※滑稽本・浮世風呂(1809‐13)四「本っぱやりの癖に、先が銭を出さねへときてゐるから、がんぎだアス」
⑫ 「がんぎうえ(雁木植)」の略。〔農業全書(1697)〕

出典:精選版 日本国語大辞典
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