@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

雄藩【ユウハン】

デジタル大辞泉

ゆう‐はん【雄藩】
勢力の強大な雄鎮

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

雄藩
ゆうはん

幕末・維新期に活躍した有力な藩。語句の意味は、勢力の雄大な藩である。しかし、歴史的な概念としては、幕藩体制下の封建的矛盾の拡大の進行のなかで、一方ではその割拠の旗頭となりつつ、他方ではその基礎を解体する方向に進み、新しい統一国家へのてこの役割を果たした藩をいう。しかも、その藩は、藩としての指導理念をもっていた。具体的には、越前(えちぜん)(福井)、水戸、薩摩(さつま)、肥前(佐賀)、尾張(おわり)、因州(鳥取)、宇和島、土佐、長州(萩(はぎ))などがあげられるが、とりわけ薩長土肥は明治維新を推進した藩として「西南雄藩」とよばれる。

 これら雄藩の台頭は、天保(てんぽう)の改革ないし安政(あんせい)の改革における成功を背景としているが、それだけにこれらの藩内の政争は激しいものがあり、その激しさのなかで人材が登用され、内政・外交の厳しい政治情勢のなかで、新しい統一国家への理念が鍛えられていった。そして、幕末期の尊王攘夷(そんのうじょうい)運動、公武合体運動、あるいは倒幕運動や公議政体論などの政治運動や政治理念の展開する過程で、これらの雄藩は、あるときは徳川幕府の側につき、あるときはそれへの対決の姿勢を強めていった。なかでも西南雄藩が、幕末政局をリードして倒幕運動を進め、維新政府実現の中心勢力となったので、創出された近代天皇制国家において、これらの雄藩は藩閥を生み出し、天皇制権力の中枢を握る存在となった。

[田中 彰]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

ゆう‐はん【雄藩】
〘名〙 勢力の強大な藩。大藩。
※宝覚真空禅師録(1346)乾・陞座・為近江太守直庵周忌追薦「随勅侍内禁、蒙恩鎮雄藩耳」 〔旧唐書‐厳綬伝〕

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

旺文社日本史事典 三訂版

雄藩
ゆうはん
幕末,政局に大きな発言権をもった藩
薩摩・長州・肥前土佐宇和島などの西南地方の外様藩や,水戸越前などの親藩をさす。

出典:旺文社日本史事典 三訂版
執筆者一覧(50音順)
金澤利明 竹内秀一 藤野雅己 牧内利之 真中幹夫
 
Copyright Obunsha Co.,Ltd. All Rights Reserved.
それぞれの項目は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

雄藩」の用語解説はコトバンクが提供しています。

雄藩の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation