●集合行為論【しゅうごうこういろん】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
集合行為論
しゅうごうこういろん
collective action theory
利益集団を集合財 (公共財) の概念を用いて再編した理論。 M.オルソンが提唱したもので,彼の論点は,公園のような準競合性を持つ集合財の獲得を目指す集団においては,その集団の大きさが目標の達成にかかわる。小集団では,構成員の共通の利益は達成されやすいが,大集団では,フリーライダーが発生し,達成されにくいということになる。そこで彼は,集団的行動を達成するためには,(1) 小集団であること,(2) 非協調者に対する強制を加えること,(3) 協調者に対する報酬を与えること,のいずれかの条件が満たされる必要があるとした。
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