●雍州府志【ようしゅうふし】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
雍州府志
ようしゅうふし
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世界大百科事典 第2版
ようしゅうふし【雍州府志】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
雍州府志
ようしゅうふし
山城(やましろ)国(京都府中・南部)の地誌。全10巻。1684年(貞享1)成立、86年刊。雍州は古代中国の首都であった洛陽(らくよう)の存する州名で、日本の京都に対して山城国をそれに擬して呼称したもの。著者は黒川道祐(どうゆう)。編輯(へんしゅう)の体裁を『大明(だいみん)一統志』に倣い、漢文を用い記述は詳細である。内容の順序は、山城国設置の由来から形勝、郡名、城地、風俗、山川、神社、寺院、土産、古跡、陵墓の10部門に分け、とくに土産の部はもっとも詳しく同国の特産物を尽くし、経済資料として優れている。『新修京都叢書(そうしょ)』第10巻、『続々群書類従』八に所収。道祐は安芸(あき)の人、林道春(どうしゅん)に学び古今に博通し、儒医として安芸藩に仕えた。後年京都に住し、1691年(元禄4)に没した。
[平井良朋]
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