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雪国【ゆきぐに】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

雪国
ゆきぐに
川端康成長編小説。 1935~47年発表。国を舞台に,人生の空無を知った男と芸者の不毛な愛の形を,少女の純粋でひたむきな生と対照して描き,「虚無の花」を咲かせたと評された作品。詩的な文体作者の感覚の冴えがみられる。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

ゆき‐ぐに【雪国】
雪の多い地方 冬》

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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ゆきぐに【雪国】[書名]
川端康成小説。昭和10~12年(1935~1937)、さらに昭和22年(1947)発表。雪国の温泉町を舞台に、無為徒食の男島村と芸者駒子との交情を通し、人間の宿命的な生の悲しみを描いた叙情的作品。

出典:小学館
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デジタル大辞泉プラス

雪国
1957年公開の日本映画。監督:豊田四郎原作:川端康成による同名小説、脚色八住利雄、撮影:安本淳。出演:池部良岸恵子八千草薫、久保明、三好栄子、中村彰、浪花千栄子ほか。

出典:小学館
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雪国
新潟県新潟市、新潟大阪屋が製造・販売する銘菓。冬季限定商品。

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

ゆきぐに【雪国】
川端康成の長編小説。1935年から47年にかけて,文芸各誌に分載し,大幅に改作・推敲して含蓄豊かな近代抒情文学の頂点をなす作品が完成した。越後湯沢の温泉場を背景に,東京人島村をめぐり雪国芸者駒子と美少女葉子の微妙な心理がからんで進行する。この作品には,病身で東京から帰郷し世を去る行男をめぐっての駒子と葉子の心理葛藤もあり,二重の三角関係が筋の基底にあることになる。凜烈な雪国の風物と愛憐人情が融合して,この世ならぬ象徴美の世界が現出する。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

ゆきぐに【雪国】
雪が多く降る地方。降雪量の多い国。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

ゆきぐに【雪国】
小説。川端康成作。一九三五(昭和一〇)~47年連作形式で発表。48年完結出版。雪国の温泉町を舞台に、東京人島村と芸者駒子、少女葉子の微妙な心の動きをとらえ、繊細な哀れの美しさを描く。

出典:三省堂
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飲み物がわかる辞典

ゆきぐに【雪国】

カクテルの一種。ウォッカホワイトキュラソー、シロップ入りのライムジュースコーディアル)をシェークして砂糖でスノースタイルにしたカクテルグラスに注ぎ、ミントチェリーを入れる。ショートドリンク。1959(昭和34)年、サントリー(当時は寿屋)のホームカクテルコンクールでグランプリを獲得した作品。考案者は山形県出身の井山計一。

出典:講談社
(C)Kodansha 2013.
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日本大百科全書(ニッポニカ)

雪国
ゆきぐに
川端康成(やすなり)の中編小説で中期の代表作。1935~1937年(昭和10~12)『文芸春秋』『改造』など諸誌に分載。1937年いったん本になり、文芸懇話会賞を受賞するが、1940年よりまた書き継ぎ、1947年(昭和22)完結。1948年創元社より刊行。無為徒食の島村は雪国の温泉場を訪ね、芸者駒子(こまこ)に会った。駒子は島村などを愛してみても徒労であるとは知りながら、いちずに慕い寄ってくる。彼女は瞬間の正直な気持ちに生き、悔いなど残すまいとしているが、人を愛してしまえばかならずあとに残るであろう心の痛みを、そのまま表すかのような姿で、葉子という少女が彼女のかたわらにいる。生きることが無意味とも思われた戦争の時代に、まことの愛や行為の徒労ならざるなにかの証(あかし)をみつけだしたい作者の思いが書かせた象徴的作品。越後(えちご)湯沢における実体験が素材になっている。[羽鳥徹哉]

映画

日本映画。1957年(昭和32)東宝作品。豊田四郎(とよだしろう)監督。川端康成原作、八住利雄(やすみとしお)(1903―1991)脚色。日本画家の島村(池部良(いけべりょう)、1918―2010)は、一年前に雪国の温泉場で知り合った駒子(岸恵子(きしけいこ)、1932― )が忘れられなくて何度も訪ねる。駒子には踊りの師匠の養母とその病身の息子、それに義妹の葉子(八千草薫(やちぐさかおる)、1931― )がいて、治療費を稼ぐために芸者になっていたが、葉子は駒子を憎んでいる。小説冒頭の「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」という場面が、前進移動の汽車の映像で始まる。野外ロケを加味して男女の駆け引きが端正に描かれる。池部が恥じらう岸を背負い、川を渡る場面が素晴らしい。若い八千草が池部を誘惑し、岸が嫉妬(しっと)する女の闘いも見どころである。1965年、松竹で大庭秀雄(おおばひでお)(1910―1997)監督によるカラーの再映画化では、斎藤良輔(さいとうりょうすけ)(1910―2007)と大庭が脚色。前作と微妙に異なり、駒子を岩下志麻(いわしたしま)(1941― )が妖艶に、葉子を加賀まりこ(かがまりこ)(1943― )が意図しない媚(こび)をみせ、翻訳家の島村を木村功(きむらいさお)(1923―1981)が受身で演じている。トンネルの場面は、途中に出てくる。[坂尻昌平]
『『雪国』(旺文社文庫・角川文庫・新潮文庫)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

ゆき‐ぐに【雪国】
[1] 雪が多く降る地方。雪の多い国。《季・冬》
※狂歌・堀河百首題狂歌集(1671)春「花に咲うさぎはしろし雪国の越後ばかりに有と聞しを」
※雪国(1935‐47)〈川端康成〉「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」
[2] 小説。川端康成作。昭和一〇~二二年(一九三五‐四七)発表。さらに同二三年「完結版」、同四六年「定本版」刊。無為徒食の自由人島村と上越の温泉町の芸者駒子、美少女葉子の織りなす心理の展開を通じて、人間の宿命的な生の悲しみを雪国を背景に繊細な筆致で描く。

出典:精選版 日本国語大辞典
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