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雪崩【なだれ】

知恵蔵

雪崩
斜面に積もった雪が一時に大量に崩れ落ちる現象。古い積雪の上に積もった数十cm以上の新雪が滑り落ちるものは表層雪崩で、別名新雪雪崩。爆風を伴い真冬の低温時に時を選ばずに起き、雪崩による死傷者の9割を占める。春先や暖かい冬に、地面上の積雪層全体が滑り落ちる雪崩は全層雪崩(底雪崩)。雪渓雪庇(せつぴ)などで雪塊が崩壊するのがブロック雪崩。積雪層が土砂混じりの鉄砲水となり流下するのが雪泥流(せつでいりゅう)。
(饒村曜 和歌山気象台長 / 宮澤清治 NHK放送用語委員会専門委員 / 2007年)

出典:(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」

デジタル大辞泉

なだれ【雪崩/傾れ/×頽れ】
《動詞「なだる」の連用形から》
(雪崩)山の斜面に積もった大量の雪が、急激にくずれ落ちる現象。表層雪崩全層雪崩に分けられる。 春》「夜半さめて―をさそふ風聞けり/秋桜子
斜めにかたむくこと。傾斜。
「これから近道を杉山の間の処から―を通って」〈円朝真景累ヶ淵
押しくずれること。くずれ落ちること。
(頽れ)陶器で、釉(うわぐすり)が溶けて上方から流れ下がったもの。やきなだれ。

出典:小学館
監修:松村明
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デジタル大辞泉プラス

雪崩
1956年公開の日本映画。監督山本薩夫脚本山形雄策、武田敦、撮影:西川庄衛。出演岡田英次、星美智子、沢村貞子、津島恵子、木村功加藤嘉、織田政雄ほか。

出典:小学館
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雪崩
1937年公開の日本映画。監督・脚本:成瀬巳喜男原作大仏次郎による同名小説、撮影:立花幹也。出演:佐伯秀男、英百合子、霧立のぼる、汐見洋ほか。

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雪崩
1952年公開の日本映画。監督・脚本:新藤兼人、撮影:竹村康和。出演:藤田進、水戸光子乙羽信子菅井一郎、小柴幹治、殿山泰司、伊達三郎ほか。

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

なだれ【雪崩 avalanche】
山腹に積もった雪が斜面上を急激に崩れ落ちる現象。なだれは人畜森林,構造物,交通などに大きな被害をもたらすが,その規模は大小さまざまで,滑落総重量が数十tのものから,大は100万t級のものまである。日本のなだれ災害で最大のものは,1918年1月9日,新潟県南魚沼郡三俣で発生したもので,村の半分がなだれに埋められ,死者158名,負傷者22名に達した。なだれは傾斜が40度前後の木が少ない斜面で起こることが多く,30度以下の緩斜面や,雪があまり積もらない60度以上の急斜面ではめったに起こらない。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

日本大百科全書(ニッポニカ)

雪崩
なだれ
多量の積雪の急激な落下をいう。地方によってはアワ、ナデなどの名称もある。フランス語のアバランシュavalancheということばも普及している。[安藤隆夫]

分類

雪崩は理論的には、斜面の積雪を支持している力より、積雪が滑り落ちようとする力のほうが大きくなるときにおこる仕組みとなっている。雪崩には多くの分類法があるが、一般には表層雪崩(または新雪雪崩)と、全層雪崩(または底雪崩)に大別している。表層雪崩は、冬から春にかけて山に多量の新雪があればおこる。また、全層雪崩は、冬の間の積雪が全部一度になだれる現象で、春から初夏にかけてのころに多い。
(1)表層雪崩 表層雪崩の代表的なものは、古い積雪の上に多量(15センチメートル以上)の新雪が積もり、これがなにかの衝撃で崩れるときにおこる。登山者が雪庇(せっぴ)を踏んだり、落石があったり、ときには列車が通る振動などが衝撃となることがある。その衝撃力は1平方メートル当り135トンにも及んだ記録があり、これはコンクリートの構造物でも容易に破壊する力がある。この雪崩は大雪の後には昼夜を問わず、また場所を選ばずどこにでも発生する。
(2)全層雪崩 春から初夏におこるこの雪崩は、春になって日本海を低気圧が通るようなとき、南風が吹いて気温が急に上がったり、また雨が降って積雪の下層が緩んだりするときにおこりやすい。積雪面に割れ目ができ、それがしだいに大きくなるようなときは、全層雪崩のおこる危険がある。また、地形上、全層雪崩のおこる場所はだいたい一定している。[安藤隆夫]

被害と防止対策

大規模な雪崩がおこるとき、猛烈な雪崩風(なだれかぜ)を伴うことがある。雪崩風は初め雪崩のすぐ背後におこるが、やがて雪崩の本体を追い越して、爆風のように突き進む。1936年(昭和11)2月20日未明に、富山県黒部峡谷西斜面のウド谷でおこった雪崩風は、ウド谷に架かっていた70トンの鉄橋を黒部川の対岸に吹き飛ばし、谷の右岸の半地下式の木造の小屋も、地上部分は黒部川の谷へ吹き落とされている。雪崩風の風速は毎秒60メートル以上と推定されている。
 雪崩による登山者の遭難は、これを防止する絶対的な対策はない。多量の新積雪があったときは、登山は避けるべきである。山で露営するときは、沢の本筋からなるべく遠い所を選ぶ。雪崩のおこりやすい斜面を登るときは、新雪の安定状態を確かめ、雪の締まっている未明など早朝に行動するのがよい。
 雪崩被害は、積雪地帯の山麓(さんろく)に多い。日本でもっとも大きな雪崩の被害は、1918年(大正7)1月9日、新潟県南魚沼(みなみうおぬま)郡三俣(みつまた)村(現在の湯沢町)でおきたもので、村の裏山から幅400メートル、長さ300メートルの雪崩が襲い、28戸の家を全壊させ、158人を圧死させた。外国の被害としては、1962年1月ペルーのワスカラン峰(6768メートル)の氷河が谷になだれ落ち、九つの集落を壊滅させ、4000人以上の住民および数千頭の家畜を圧死させたものが最大といわれている。
 雪崩の一般的な防止策としては、じょうぶな柵(さく)や壁などの防止設備を施すほか、山肌を階段状に削って積雪の移動を防止するなどの方法がとられている。雪崩地帯の家屋などは、屋敷の周囲の巨木は雪崩防止上切らないほうがよい。[安藤隆夫]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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