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雲母摺【きらずり】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

雲母摺
きらずり
浮世絵用語。錦絵の下地の摺りに用いる一技法。雲母板と呼ぶ同一の版を2つ作り,第1の版で下地の色を摺り,次に第2の版にをつけて摺り,その上に雲母粉をふりかける。また雲母粉に糊ないし明礬 (みょうばん) 水を混ぜて普通に摺ったり,簡略に雲母粉と (にかわ) とを混ぜはけで塗ることもある。下地にを用いると黒雲母,紅のとき紅雲母,下地が無地だと白雲母と呼ぶ。雲母摺の作品は雲母絵ともいわれ東洲斎写楽喜多川歌麿版画にその傑作がみられる。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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世界大百科事典 第2版

きらずり【雲母摺】
浮世絵版画の摺刷法の一種。人物画の背地に雲母(うんも)の粉末を用いたもので,地の色により白雲母摺黒雲母摺,紅(べに)雲母摺などと呼ばれた。雲母粉を画面に定着させる方法に,(1)地の色と姫糊(あるいはにかわ)のための版木を2枚用意しそれらを摺り重ねた上に雲母をふりかける,(2)はじめから雲母粉を姫糊に混ぜて1枚の版木で摺る,(3)雲母摺を施す以外の部分を覆いにかわに混ぜた雲母を刷毛で引く,の3種類がある。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

雲母摺
きらずり
浮世絵版画の摺(すり)の技法。雲母(うんも)粉を用いたものをいうが、多くは蛤(はまぐり)粉で代用させる。背景をつぶすいわゆる地潰(つぶ)しに多く使われ、地の色によって、白雲母(しろきら)(地色なし)、黒雲母(くろきら)(地色が黒)、紅雲母(べにきら)(地色が紅)の3種がある。1790年代(寛政期)前半に大流行をみ、なかでも、喜多川歌麿(うたまろ)の美人大首絵(おおくびえ)や東洲斎写楽(とうしゅうさいしゃらく)の役者大首絵の背景に用いられてその効果を高めている。まもなく贅沢(ぜいたく)品として禁止されたとみられるが、19世紀に入ってからもしばしば試みられている。[浅野秀剛]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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