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電波航法【でんぱこうほう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

電波航法
でんぱこうほう
radio navigation
船舶や航空機が,地上局から発射される電波を受けて,あるいは備付けている電波装置を使って,必要な航行上の資料を得,正確な位置を知り,適切な進路を決定する航法船舶のためのオメガロランデッカなど,航空機用の DME,VORなどの航行援助システムがある。航行衛星も利用される。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

でんぱ‐こうほう〔‐カウハフ〕【電波航法】
船舶や航空機で、電波を利用して位置・航路を測定する航法の総称レーダー航法・ロラン航法・デッカ航法などがある。無線航法

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世界大百科事典 第2版

でんぱこうほう【電波航法 radio navigation】
無線航法ともいう。電波の直進性や定速性を利用して,航海情報や飛行情報を収集し,航法の用に供するシステムをいう。1904年,初めて電波が船舶への時報信号に使用されたが,その後,21年になって方向探知機が開発され,ここで初めて電波を利用して自分の位置が求められるようになった。さらにG.マルコーニが,電波の反射波により物体を検知できる可能性を示したことからパルス技術が進歩し,測位システムにも応用され,その結果42年北大西洋にロランA局が設置された。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

でんぱこうほう【電波航法】
電波を用いて船舶や航空機などの位置を求める航法。無線方位航法や、ロラン・デッカ・オメガなどの双曲線航法のほか、航行衛星やレーダーによる航法がある。無線航法。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

電波航法
でんぱこうほう
electronic navigationradio navigation
電波の直進性、定速性、反射性を利用する船舶や航空機の航法の総称。可視光線よりはるかに波長の長い電波を利用するので、伝播(でんぱ)中の減衰が少なく、夜間や悪天候でも使用できる。電子航法ともいう。
 1920年代から無線方位信号が使われ始め、第二次世界大戦を契機として各種の測位方式が著しく発達した。現在、船舶で広く用いられている方式を大別すると次のとおりである。
(1)電波の直進性を利用して発信局の方位を測定する方式 無線方位信号がこれにあたる。枠型空中線の指向特性を利用した無線方位測定機で電波の到来方向を測る方式である。陸上に設置された無線標識局から発射される標識電波を船で測定する場合(船測無線方位という)と、船から発射する電波の方向を陸上の方向探知局で測定してもらい、その結果の通報を受ける場合(陸測無線方位という)の2種がある。船測無線方位による位置の線は無線標識局を測定方位に測る等方位曲線であり、陸測無線方位による位置の線は無線方向探知局と測定角で交わる大圏で、両者の性質は本質的に異なる。無線方位信号の使用電波は中波で、各種の誤差があって方位測定精度も低く、利用範囲も局から50~100海里と短いので、ともに漸長方位に改めて、交差方位法によって船位を決定する。
 無線方位信号よりも高精度の測位方式が用いられるようになった現在では、船位測定よりも遭難船救助や捕鯨などの帰投用に用いられることのほうが多い。マイクロ波を用いるコースビーコンもこの分類に入る。
(2)電波の定速性を利用して二局からの距離差を測定する方式 ロラン、デッカ、オメガなどの測位方式である。二定点からの距離差が一定な点の軌跡は、その2点を焦点とする双曲線であるから、二発信局からの距離差がわかれば双曲線の形で位置の線が決定される。このような測位方式を一括して双曲線方式hyperbolic systemという。距離差測定法には、衝撃波を用いて二局からの電波の到達時間差をマイクロセカンド単位で測定する方式(ロラン)と、持続波を用いて位相差を100分の1サイクル単位で測定する方式(デッカ、オメガ)の二法がある。測定時間差または位相差に対応する双曲線を、そのつど海図に記入することは不可能であるから、適当な間隔で双曲線群が海図に重ね刷りされたデッカ海図、ロラン海図などが出版されている。航海者は二つの組局から2本の双曲線を求め、その交点として船位を決定すればよい。有効距離は使用電波の周波数、組局間の距離、送信出力、昼夜、局との関係位置、要求精度などによって異なり一概にはいえないが、ロランAが700~1200海里、ロランCが約2倍、デッカは主局から約250海里程度で、オメガは信頼度が低い。
(3)電波の直進性・定速性・反射性を利用して物標の方位・距離を測定する方式 レーダーがこれにあたる。船の高いところに取り付けた指向性回転アンテナ(スキャナー)からマイクロ波のパルスを発射し、陸地や他船からの反射波を受信してブラウン管に表示して、物標までの方位と距離を知る装置である。残像時間の長いブラウン管を使用して、スキャナーが1回転しても初めの映像が残っているので、自船を中心とする全周が同時に見られる利点がある。有効距離はスキャナーの高さ、使用波長、物標の種類などによって異なるが、船で用いるレーダーは40海里ぐらいまでである。夜間や霧中でも映像が示されるので、沿岸航行中の位置測定や、沿岸、大洋を問わず見張り、他船との衝突回避に利用でき、航海者にとってもっとも有効な電波航法装置である。
 このほか、発信局と受信局の相対速度変化がきわめて大きい場合は、ドップラー効果も利用できる。[川本文彦]

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精選版 日本国語大辞典

でんぱ‐こうほう ‥カウハフ【電波航法】
〘名〙 電波の直進性、定速性を利用して、航行物体の位置を確認しながら目的地に導く方法の総称。〔世界を変える現代物理(1963)〕

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