●露地【ろじ】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
露地
ろじ
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デジタル大辞泉
ろ‐じ〔‐ヂ|‐ぢ〕【露地/路地/露路】
2 (路地・露路)建物と建物との間の狭い道。
3 (路地・露路)門内や庭内の通路。
4 (露地・路地)草庵式茶室に付属した庭。腰掛け・石灯籠(いしどうろう)・飛び石・蹲踞(つくばい)などを配し、多くは外露地と内露地とに分けられる。茶庭。
[補説]書名別項。→路地
出典:小学館
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家とインテリアの用語がわかる辞典
ろじ【露地/露路】
➁建物と建物に挟まれた狭い通路。
➂茶室に付属して設ける庭。ふつう内露地と外露地からなり、飛び石・つくばい・石灯籠などを配置する。◇「茶庭(ちゃてい/ちゃにわ)」ともいう。また、特に草庵茶室に付属するものをいうこともある。
出典:講談社
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日本大百科全書(ニッポニカ)
露地
ろじ
路地とも書き、「ろうじ」とも発音する。家と家との間に挟まれた細長い道、あるいは屋根のない土地のことなどをいう。都市においては路地を開通させることにより街区内部の空閑地の高密度な利用が図られてきた。一方、茶の湯における庭も露地(路地)とよばれる。山上宗二(やまのうえのそうじ)が伝える初期の茶室古図(紹鴎(じょうおう)四畳半図)には「脇(わき)ノ坪ノ内」と「面坪(おもてつぼ)ノ内」がついていた。後者は室内への採光や通風、「中立(なかだち)」のために必要な庭であり、前者は茶室への通路であった。露地は、茶の湯の環境を「市中の山居」といわれるような別天地に形成するための結果としての役割を負っている。そのため、庭園的な広がりをもつようになっても苑路(えんろ)であることを主体とし、「道すがら」を意味する「路次」に発することばでよばれる。苑路の途中には潜りの形式の門が反復して設けられ、飛石(とびいし)や延段(のべだん)によって躙口(にじりぐち)まで導かれる。樹間には石灯籠(いしどうろう)が低く据えられ、茶室の近くには蹲踞(つくばい)が据えられる。
[日向 進]
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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