●青砥稿花紅彩画【あおとぞうしはなのにしきえ】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
青砥稿花紅彩画
あおとぞうしはなのにしきえ
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デジタル大辞泉
あおとぞうしはなのにしきえ〔あをとザウシはなのにしきヱ〕【青砥稿花紅彩画】
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世界大百科事典 第2版
あおとぞうしはなのにしきえ【青砥稿花紅彩画】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
青砥稿花紅彩画
あおとぞうしはなのにしきえ
歌舞伎(かぶき)脚本。世話物。5幕。河竹黙阿弥(もくあみ)作。通称「白浪五人男(しらなみごにんおとこ)」「弁天小僧(べんてんこぞう)」。1862年(文久2)3月江戸・市村座で、5世尾上(おのえ)菊五郎(当時13世市村羽左衛門)の弁天小僧、3世関三十郎の日本駄右衛門(にっぽんだえもん)、4世中村芝翫(しかん)の南郷力丸(なんごうりきまる)らにより初演。3世歌川豊国(とよくに)筆の役者見立ての錦絵(にしきえ)「白浪五人男」に着想した作である。別名題『弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)』。
序幕(新清水初瀬寺(しんきよみずはせでら))、二幕(神輿ヶ嶽(みこしがたけ))―盗賊弁天小僧菊之助は兄貴分の南郷力丸と組んで、信田(しだ)小太郎になりすまし、小太郎の許嫁(いいなずけ)千寿姫を誘惑、大盗日本駄右衛門に度胸を見込まれて輩下になり、赤星十三郎(あかぼしじゅうざぶろう)、忠信利平(ただのぶりへい)らとともに白浪五人男とよばれる。三幕(浜松屋店先、同蔵前)―弁天は武家娘に変装し、供侍に化けた南郷とともに、呉服商浜松屋で万引きしたとみせかけて強請(ゆすり)を働く。駄右衛門はわざと弁天の正体を見破り、浜松屋の主人幸兵衛の信用を得て、その夜大金を強奪しようとするが、はからずも、弁天は幸兵衛の実子、幸兵衛の息子は駄右衛門の実子とわかり、一同は因果に驚く。四幕(稲瀬川)―五人男の勢揃(せいぞろ)い。大詰(極楽寺(ごくらくじ)屋根、山門)―捕り手に囲まれた弁天は屋根の上で切腹し、駄右衛門は青砥左衛門(あおとさえもん)の手で縄にかかる。
初瀬寺の花見、神輿ヶ嶽の「だんまり」、極楽寺屋根上の立回り、大ゼリを使った山門など、題名どおりの錦絵美で一貫しているが、ことに「浜松屋店先」は、美しい娘姿の弁天があぐらをかき、肌を脱いで桜のいれずみを見せる官能美と、「知らざあ言って聞かせやしょう」の長台詞(ながぜりふ)で知られ、また「稲瀬川」の五人男のツラネも有名で、この2場だけの上演がとくに多い。弁天は、当時19歳だった5世菊五郎の出世芸で、以後尾上(おのえ)家の家の芸になり、近年では7世菊五郎の当り役。そのほか多くの人によって上演されている。
[松井俊諭]
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精選版 日本国語大辞典
あおとぞうしはなのにしきえ あをとザウシはなのにしきヱ【青砥稿花紅彩画】
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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典
青砥稿花紅彩画
あおとぞうし はなのにしきえ
- 作者
- 河竹新七(2代)
- 初演
- 文久2.3(江戸・市村座)
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