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青酸中毒【せいさんちゅうどく】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

青酸中毒
せいさんちゅうどく
cyanide poisoning
青酸カリ,青酸ナトリウムそのほかのシアン化物による中毒。気体としては気道,液体としては消化管や皮膚から入って中毒現象を起す。大量吸収は即死。ソーダ塩中毒などの場合は急性中毒が多く,まず咽頭,食道,胃の灼熱感,疼痛,嘔吐,渇き感が現れ,5~10分後にめまい,嘔吐,発汗,頸胸部の狭窄感,呼吸困難が起り,20分から数時間後,呼吸が停止して死亡する。青酸死体は独特のアンズ様臭気を発し,血液と組織が鮮紅色を呈する。青酸はチトクロム系酵素と結合してその機能を阻害し,組織呼吸を麻痺させる。応急処置では,換気とともに,チオ硫酸ソーダ,水酸化コバラミンを投与する。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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栄養・生化学辞典

青酸中毒
 青酸もしくは青酸カリウム,青酸ナトリウムなどの青酸化合物による中毒.呼吸の障害により,死に至ることが多い.

出典:朝倉書店
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世界大百科事典 第2版

せいさんちゅうどく【青酸中毒 poisoning by cyanic acid】
シアン化水素(青酸HCN),シアン化カリウム(青酸カリKCN),シアン化ナトリウム(青酸ソーダNaCN)などのシアン化合物による中毒をいう。シアン化合物は服用,接触,吸入によって,胃や気道,皮膚から体内に吸収され,血液中のヘモグロビンと結合してシアンヘモグロビンとなって,酸素とヘモグロビンの結合を阻害する。このために酸欠状態となり,一定濃度以上になると,脳が酸欠の影響を強く受けて,呼吸中枢の機能が停止し,死に至る。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

日本大百科全書(ニッポニカ)

青酸中毒
せいさんちゅうどく
青酸(シアン化水素酸)あるいは青酸カリウム(シアン化カリウム)、青酸ナトリウム(シアン化ナトリウム)による中毒。青酸は特有の臭気(アーモンド臭)をもつ無色の液体で、青酸蒸気は船舶、倉庫、果樹園の殺虫、殺鼠(さっそ)に用い、青酸ナトリウムはめっき、写真工業などで使用される。
 青酸および青酸塩は体内吸収が速く、皮膚からの侵入については汗で吸収が助長され、傷口があればいっそう危険性が高まる。生体内での作用は、シアンイオンが細胞呼吸酵素のチトクロムオキシダーゼを抑制して組織呼吸を阻害するため、組織は動脈血から酸素を摂取できなくなり窒息状態に陥る。とくに脳中枢はその影響を受けやすく、中毒症状は急性的に現れる。
 急性中毒の症状は、喘鳴(ぜんめい)、皮膚の紅潮、静脈の怒張、呼吸困難、意識喪失、全身けいれんなどがみられ、死亡する。低濃度の青酸ガスを繰り返して吸入する危険のあるめっき工場作業員などにみられる慢性中毒の症状としては、慢性疲労、頭痛、めまい、金属味、(そうよう)性の発疹(ほっしん)、不安感などがみられる。
 青酸ガスの致死濃度は低く、110ppmでも30分から1時間で死亡する。また経口致死量は青酸50~100ミリグラム、青酸ナトリウム150ミリグラム、青酸カリウム200ミリグラムである。労働衛生上の許容濃度は10ppmである。[重田定義]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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