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非人【ひにん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

非人
ひにん
江戸時代の最下層身分,またはその身分の者。中世では賤民身分の呼称の一つであったが,江戸時代には穢多 (えた) と非人は区別され,それぞれ一つの身分をなしていた。親子代々その身分を世襲する非人と,軽犯罪,貧困などで庶民から転落したものとがあり,職業を制限され,物乞,遊芸,行刑などにあたった。江戸では穢多頭支配下非人頭 (車善七ら) に属し,身分上,穢多より下位にあったが,農工商身分に復帰する道もあった。明治4 (1871) 年その身分制が廃止された頃は全国に2万 3480人を数えた。 (→ , 番太 )

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デジタル大辞泉

ひ‐にん【非人】
江戸時代、えたとともに士農工商の下におかれた被差別階層。また、それに属する人。遊芸や刑場の雑役などに従事した。明治4年(1871)の太政官布告で法的には平民とされたが、社会的差別はなお存続した。
仏語。人間でないもの。天竜八部衆悪魔などをいう。
出家遁世した僧。世捨て人。また、非常に貧しい人。
「西行上人は身を―になせども」〈ささめごと

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世界大百科事典 第2版

ひにん【非人】
もとは仏教からでた言葉で,鬼神・夜叉やしや)など,人にあらざるものが人の姿形をかりて現れたものの意味であったが,別に,罪人・世捨人・最下級の神人(じにん),乞食(こつじき)などをさす語として平安時代いらい普及し,江戸時代になってからは,賤民身分の一部をさす呼称として,公式に江戸幕府諸藩で採用され定着した。 江戸時代に,いわゆる農工商の諸身分の下に〈えた〉とともに賤民として位置づけられた非人は,親子代々の〈非人素性〉のものがその中心をなしたが,ほかに,犯罪や,心中の仕損じを理由として非人身分に落とされて〈非人頭(がしら)〉の配下に入れられた〈非人手下(てか)〉,生活困窮のため乞食浮浪の身となった〈無宿非人〉〈野非人(のびにん)〉があり,その内容はさまざまであった。

出典:株式会社平凡社
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精選版 日本国語大辞典

ひ‐にん【非人】
〘名〙
① 仏語。人間ではないの意で、鬼神などが、かりに人に姿を変えたもの。また、鬼神・阿修羅とも、天龍八部・夜叉・悪鬼などともする。
※霊異記(810‐824)中「七人の非人有り、牛頭にして人身なり」 〔法華経‐提婆達多品〕
② つみびと。ざいにん。
※続日本後紀‐承和九年(842)七月庚申「罪人橘逸勢、除本姓、賜非人姓
③ 世捨人。また、法師。僧。
※発心集(1216頃か)二「身を非人に成て彼三昧の事に命を続で後世をとり侍らん」
④ 非常に貧しい人。生活困窮者。乞食。
※愚迷発心集(1213頃)「乞食非人のもんに望むには給賜せずして悪み厭ひ」
⑤ 中世および近世における賤民身分の称。中世では社会的に賤視された人々の総称として用いられた。近世、江戸時代には幕藩体制の民衆支配の一環として、えた(穢多)とともに士農工商より下位の身分に位置づけられ過酷な差別を受けた階層。生産的労働に従事することは許されず、遊芸や物貰いなどで生活し、牢獄や処刑場での雑役などの役務に従事した。非人頭の支配に属し、主として非人小屋に居住した。明治四年(一八七一)太政官布告によって、法制上は身分、呼称とも廃止されたが、現在に至るも不当な差別は根絶されていない。→穢多部落解放運動
※春日社記録‐中臣祐賢記・文永二年(1265)一〇月二五日「如鹿者をこそ取退候へ、此は死人にて候へは、非人も難治之由令申歟」

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旺文社日本史事典 三訂版

非人
ひにん
穢多 (えた) とともに江戸時代の賤民身分。

出典:旺文社日本史事典 三訂版
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日本大百科全書(ニッポニカ)

非人
ひにん

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