●非定型精神病【ひていけいせいしんびょう】
家庭医学館
ひていけいせいしんびょう【非定型精神病】
完全によくなるのですが、くり返すことが多いとされています。精神変調は、幻覚妄想や錯乱(さくらん)などさまざまで、気分が高ぶったり、落ち込んだりすることもあります。物事に熱中しやすく、明るく社交的な人が、非定型精神病になりやすいタイプです。
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世界大百科事典 第2版
ひていけいせいしんびょう【非定型精神病 atypical psychosis】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
非定型精神病
ひていけいせいしんびょう
機能(内因)精神病のうち、狭義の統合失調症(精神分裂病)とそううつ病は臨床上かならずしもその境界が明確であるとはいえない。両者が混合しているようにみえるが、そのいずれとも特定できない一群の精神病を一括して非定型精神病とよぶ。急性ないし亜急性に発症し、感情の起伏が激しく、幻覚、妄想を伴うが、比較的短期間に軽快し、予後は概して良好である。女性に多く、再発の傾向が強い。自生的にも発症するが心身面でのストレスが契機になることが多い。辺縁系をはじめ間脳・下垂体系の可逆性の機能異常や、てんかん性の脳波異常を示すものもある。標準診断基準DSM‐ⅣやICD‐10では、いくつか複数の診断名がこの非定型精神病と符合している。
もっぱらドイツと日本で発展した疾病概念であり、疾病学的には統合失調症、そううつ病、てんかん(いずれも狭義)の三大定型精神病の各辺縁部に接触ないし重畳している独立精神病圏とする見解が有力であるが、異論もある。
[福田哲雄]
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