●類書【るいしょ】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
類書
るいしょ
Lei-shu
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デジタル大辞泉
るい‐しょ【類書】
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世界大百科事典 第2版
るいしょ【類書 lèi shū】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
類書
るいしょ
一般には同種類の書物をいうが、中国では内容を事項によって分類、編集した書物のことで、古来百科事典を類書の形式で発展させてきた。紀元前2世紀ごろ、秦(しん)末漢初に成立したといわれる『爾雅(じが)』は、各字を19編に分類して、単純な訓を与えた辞典と事典を兼ねたもので、類書の萌芽(ほうが)がみえる。3世紀になると、後漢(ごかん)の劉煕(りゅうき)が『釈名(しゃくみょう)』8巻を編したが、これは『爾雅』の形式を存しながら、類書の内容を備えたものであった。類書の形式を確立して、その典型といわれるのが唐の欧陽詢(おうようじゅん)ら編『芸文類聚(げいもんるいじゅう)』100巻である。分類は天、歳時、地、州、郡から瑞祥(ずいしょう)、災害まで45部とし、各部に事項名を配し、総説と古典の引用の詩文を掲げる。唐から宋(そう)にかけて多くの類書が編せられたが、これに拠(よ)っている。明(みん)初の『永楽大典』2万2877巻(1409)も、清(しん)初の『欽定(きんてい)古今図書集成』1万巻(1725)もその形式をとったものである。ことに後者は、形式が整備され内容豊富なために、現在もなお利用されている。
日本では中国の類書を用いたので、独自な類書は発展せず、突発的に優れた類書が出現した。831年(天長8)に滋野貞主(しげののさだぬし)は、宮廷秘庫の群籍を抄出して『秘府略』1000巻を編した。また、源順(みなもとのしたごう)編の『倭(和)名類聚鈔(わみょうるいじゅしょう)』(十巻本と二十巻本がある)は承平年中(931~938)に辞典として編せられたが、名詞を分類別にしており、国書の類書でもある。江戸時代末に屋代弘賢(やしろひろかた)の編した『古今要覧稿(ここんようらんこう)』560巻(1821~1842)や明治時代の文部省計画による『古事類苑(こじるいえん)』1000巻(1896~1914)は、和書でこの形式をとったもの。寺島良安(りょうあん)編『和漢三才図会(わかんさんさいずえ)』100巻(1712序)は、中国に倣い、これを凌駕(りょうが)したもので、明治まで200年間にわたり実用に供せられた。以後、西洋の百科事典の形式に移った。
[彌吉光長]
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図書館情報学用語辞典 第5版
類書
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精選版 日本国語大辞典
るい‐しょ【類書】
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