●飽和蒸気【ほうわじょうき】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
飽和蒸気
ほうわじょうき
saturated vapour
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デジタル大辞泉
ほうわ‐じょうき〔ハウワ‐〕【飽和蒸気】
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世界大百科事典 第2版
ほうわじょうき【飽和蒸気 saturated vapor】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
飽和蒸気
ほうわじょうき
saturated vapor
水と水蒸気のように、同じ物質の液体と蒸気が熱平衡にあるときの、その蒸気を飽和蒸気とよぶ。このような飽和蒸気は、水に限らず、他の液体の場合についても同様に定義される。また氷のような固体についても定義される。飽和蒸気の圧力を飽和蒸気圧とよび、その圧力は通常パスカル(Pa)または「気圧」を単位として表す。
純粋な物質の飽和蒸気圧は、温度だけで決まり、一般に温度とともに高くなる。ただし、液体と固体の表面が平面でないと、この蒸気の圧力は異なってくる。水の場合には、0℃から100℃になると、0.00603気圧から1気圧に増加する。なお、氷の蒸気圧は0.002561気圧である。一般に、1気圧の下で、液体の温度をあげ、飽和蒸気圧が1気圧に達すると沸騰し、この温度がその物質の沸点である。蒸気の圧力が飽和蒸気圧以下のときには、その蒸気を不飽和蒸気という。高温の水蒸気の場合には過熱蒸気ともいう。また、その温度の飽和蒸気圧よりも圧力の高い蒸気を過飽和蒸気という。過飽和蒸気は不安定で、ちりなどの存在により容易に液滴を生ずる。
液体の上に、空気など他の気体が存在しているときには、その液体の蒸気の分圧を蒸気圧とよぶが、飽和蒸気圧の値は、このような気体の存在にはほとんど影響されない。空気中の水の蒸気圧と、その温度の飽和蒸気圧の比を%で表したものを相対湿度とよんでいる。このような不飽和水蒸気を冷却し、その蒸気圧が、その温度の蒸気圧に等しくなると水滴を生ずる。この温度を露点といい、露点と気温から相対湿度を知ることができる。
[小野 周]
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精選版 日本国語大辞典
ほうわ‐じょうき ハウワ‥【飽和蒸気】
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