@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

香木【コウボク】

デジタル大辞泉

こう‐ぼく〔カウ‐〕【香木】
よいかおりのある木。特に、香道で、薫物(たきもの)に用いるかおりのよい木。沈香(じんこう)・白檀(びゃくだん)など。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

朝日新聞掲載「キーワード」

香木
よいりを放つ樹木のこと。木の中の繊維にたまった樹脂芳香を放つ伽羅や沈香、木のに蓄積された精油に由来する白檀がある。宗教儀式に用いられることもあり、アジア中東で珍重される。土壌気象など様々な条件が重なって作り出される。気候変動戦火の影響で最上級の香木は手に入らなくなりつつある。
(2020-02-28 朝日新聞 朝刊 京都・1地方)

出典:朝日新聞掲載「キーワード」

世界大百科事典 第2版

こうぼく【香木】
東南アジア(南蛮)産の樹木の材質部を原材とする香料一種香料には植物の花・実・根・葉・樹脂等のほか,動物質から鉱物まで用いられるが,なかでも古来珍重されてきたのが香木である。日本はもちろん中国にも香木は産出せず,すべて南蛮渡来である。
[歴史]
 エジプトでは第5王朝(前2494‐前2345),中国でも戦国時代(前430‐前221)にすでに香炉が出現しているが,香木がたかれたのではない。中国への香木渡来は仏教とともに漢代に西域を通じてもたらされ,のちには南方から船舶により搬入された。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

日本大百科全書(ニッポニカ)

香木
こうぼく

著しい芳香を放つ樹脂分を多く含んでいるため、材を削って細片とし、香として焚(た)く薫香料にしたり、仏具、棺(ひつぎ)、扇、櫛(くし)、額縁等や彫刻用材として利用される樹木の総称。香木には熱帯地方特産のものが多く、高価であるが、産地や銘柄によって品質の差が大きい。沈香(じんこう)、白檀(びゃくだん)、竜脳(りゅうのう)などが有名で、平安時代には五香、あるいは名香の素材として大宮人にもてはやされた。

 沈香(沈香樹、伽羅(きゃら))は、ジンチョウゲ科の常緑高木ジンコウAquillaria agallochaとされ、その薫香は洋の東西を問わず、きわめて古くから尊ばれてきている。聖書のなかに多くの記述があるし、ナポレオン1世もこれを薫じたという。また、中国では陶弘景(とうこうけい)の『名医別録』などに表れるし、日本では東大寺正倉院所蔵の蘭奢待(らんじゃたい)が有名である。白檀(檀香(だんこう)、栴檀(せんだん))は、ビャクダン科の常緑小高木ビャクダンSantalum albumが真正とされるが、これ以外にも多種類が知られているし、さらにはビャクダン科以外の香木までビャクダンの名でよばれることも少なくない。ビャクダンは古くから宗教との関係が深く、ヒンドゥー教、仏教などでは、木部を奉納物や仏像の彫刻材料とし、粗朶(そだ)は香として焚き、鋸(のこぎり)くずは固形の香に加工されたり、衣料の香、あるいは防虫に用いられてきた。ヒンドゥー教徒は白檀入りの糊(のり)で、カーストの印をつくっているという。竜脳(梅花竜脳)は、フタバガキ科の常緑大高木リュウノウジュDryobalanops aromaticaで、材を水蒸気蒸留して得られる。薫香料のほか、薬用(外用薬など)としても有名である。

 このほかの薫香としては、『旧約聖書』の聖香として名高い、没薬(もつやく)(カンラン科のモツヤクジュCommiphora abyssinicaの樹脂)、乳香(にゅうこう)(カンラン科のニュウコウジュBoswellia carteriiなどの樹脂)、蘇合香(そごうこう)(マンサク科のソゴウコウノキLiquidambar orientalisの樹脂)、安息香(あんそくこう)(エゴノキ科のアンソクコウノキStyrax benzoinの樹脂)などがよく知られている。

[加藤 高]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

動植物名よみかた辞典 普及版

香木 (カツラ)
植物。藪肉桂または,木犀の古名

出典:日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」
(C) Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
それぞれの項目は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

香木 (コウノキ)
植物。シキミ科の常緑小高木・高木,園芸植物,薬用植物。シキミの別称

出典:日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」
(C) Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
それぞれの項目は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

こう‐ぼく カウ‥【香木】
〘名〙
① においのよい木。よいかおりのある木。
② 特に、沈香木(じんこうぼく)、白檀(びゃくだん)などの、聞香(ききこう)に使える木をいう。
※聖徳太子伝暦(917頃か)上「是為沈水香者。木名旃檀香木」
※邪宗門(1909)〈北原白秋〉魔睡・室内庭園「黄なる実の熟(う)るる草、奇異の香木」 〔五代史‐四夷附録・占城国〕
③ 仏家で、便所を出た時、手を摩擦してけがれを除く香材の棒。
※禅林象器箋(1741)器物「旧説曰、香木出厠去穢之木、以香材之」

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

香木」の用語解説はコトバンクが提供しています。

香木の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation