●馬籠峠【まごめとうげ】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
馬籠峠
まごめとうげ
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世界大百科事典 第2版
まごめとうげ【馬籠峠】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
馬籠峠
まごめとうげ
長野県南西端、木曽谷(きそだに)の南端にある峠。標高801メートル。近世の中山道(なかせんどう)(木曽街道)が通じ、北麓(ほくろく)に妻籠宿(つまごしゅく)(長野県南木曽町)、南麓に馬籠宿(岐阜県中津川市)がある。明治中期に西方に新道ができたためさびれたが、江戸時代の街道のようすをよく残し、現在、信濃(しなの)自然歩道の一部として整備されている。とくに馬籠から峠を越えて妻籠に至る約9キロメートルはハイキングコースとして利用者が多い。峠に立つと、南方の岐阜中津川方面が大観でき、藤村は『夜明け前』で「広い空は恵那(えな)山の麓(ふもと)の方にひらけ……」と記している。また正岡子規(しき)の「白雲や青葉若葉の三十里」の句碑もある。峠付近には木曽谷から搬出する材木を改める白木改番所(しらきあらためばんしょ)跡、立場(たてば)茶屋などが残っている。
[小林寛義]
『市川健夫著『信州の峠』(1972・第一法規出版)』
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