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高利貸資本【こうりがししほん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

高利貸資本
こうりがししほん
usurer's capital
近代的な資本 (産業資本) の成立以前に早くからみられていた資本の形態の一つで,貨幣高利で貸付けて利益を得る資本の形態。高利貸資本は歴史的には商品経済の存在した社会では古くからどこにでもみられたもので,商業資本と同じく,近代的な資本対賃労働の存在を前提とする必要はない。この点で近代的資本と区別して前期的資本とも呼ばれる。

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世界大百科事典 第2版

こうりがししほん【高利貸資本 Wucherkapital[ドイツ]】
〈こうりかししほん〉とも読む。金融業を営む資本であり,借手が返済・利子支払の十分な基礎をもたないなどの事情により他に貸手を求めがたい弱みに乗じて,高い利子率を課すもの。資本主義社会では,産業資本の価値増大に利用されるというかたちで金融業の一般的・経済的基礎が与えられるから,銀行をはじめ近代的金融機関が発達して,できるだけ有利な使途への資金配分を媒介する役割を果たすことになり,高利貸資本は資本の活動の本流からは外れたところに活躍の余地を求めざるをえなくなる。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

高利貸資本
こうりがししほん
Wucherkapitalドイツ語
前期的商業資本とともに資本主義のはるか以前から存在する資本(資本の大洪水前的形態とか前期的資本という)の一つである。この高利貸資本の存在条件は、少なくともただ生産物の一部分が商品となっていること、貨幣の諸機能が発展していることのみにあり、利子生み資本の古風な形態として、浪費的貴族である土地所有者、労働諸条件を所有する小生産者や小農民へ貨幣を貸し付けたことにある。利子は、借り手の支払い能力と抵抗力以外には、なんらの制限もない高利であった。高利貸資本の収奪は、生活維持手段(資本主義の賃金相当額)を超えるすべての剰余分に及ぶだけでなく、さらには労働条件そのものの土地・家屋などの所有名義をも獲得収奪して、貨幣的富の集積を図った。高利貸資本はこのように、資本主義以前の生産様式に外側から寄生して、支配者と生産者を収奪し、生産様式を衰弱させ、分解を促進した。しかし、旧生産様式の解体がどの程度まで進むか、また解体後にどのような生産様式が生ずるかは、旧生産様式自体の性格による。寄生的高利貸資本は、それ自体としては新しい発展を生み出すものではなかった。このような高利の抑圧こそが近代の利子生み資本を根幹とする信用制度、銀行制度の前提であった。なお、近代においても高利貸資本が存在するが、それは副次的形態にすぎない。[海道勝稔]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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