●高松塚古墳【たかまつづかこふん】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
高松塚古墳
たかまつづかこふん
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朝日新聞掲載「キーワード」
高松塚古墳
(2008-04-17 朝日新聞 朝刊 2総合)
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デジタル大辞泉
たかまつづか‐こふん【高松塚古墳】
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世界大百科事典 第2版
たかまつづかこふん【高松塚古墳】
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国指定史跡ガイド
たかまつづかこふん【高松塚古墳】
奈良県高市郡明日香(あすか)村平田にある7世紀末から8世紀初めの古墳。国営飛鳥歴史公園内にある。1972年(昭和47)に石室から極彩色の壁画が発見され、一躍注目されるようになり、同年に国の史跡に、1973年(昭和48)には特別史跡に指定された。現在は保存科学的管理のもとに密閉保存されている。古墳時代終末期の円墳で、下段の直径約23m、上段の直径約18mの2段式小円墳である。中央に石室があり、石室内部(奥行き2.6m、幅1m、高さ1.1m)には、星辰(星宿)図、日月像、および四神図(青龍・白虎(びゃっこ)・玄武(げんぶ)・朱雀(すざく))、人物群像(女子群像、男子群像)が描かれ、唐や高句麗(こうくり)の影響がうかがえる。石室壁画は絵画として国宝に指定されている。近くの高松塚壁画館には、壁画の検出当時の現状模写、一部復元模写、再現模造模写、墳丘の築造状態、棺を納めていた石槨(せっかく)の原寸模型、副葬されていた太刀飾り金具、木棺金具、海獣葡萄鏡(かいじゅうぶどうきょう)などのレプリカを展示し、高松塚古墳の全貌をわかりやすく再現している。近畿日本鉄道吉野線飛鳥駅から徒歩約15分。
出典:講談社
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日本大百科全書(ニッポニカ)
高松塚古墳
たかまつづかこふん
飛鳥(あすか)の古墳を代表する7世紀末~8世紀初頭の壁画古墳。特別史跡。奈良県高市(たかいち)郡明日香(あすか)村平田の丘陵南斜面に築かれた直径約20メートル、高さ約5メートルの円墳。
埋葬の施設は墳丘中央で南に開口する凝灰岩製の石棺式石室。内法(うちのり)は長さ265.5センチメートル、幅103.5センチメートル、高さ113.4センチメートル。石室内部の壁、天井、床に漆食(しっくい)を塗り、東・西・北壁と天井に壁画を描く。東壁の中央に青竜(せいりゅう)、上に日像、南に男子4人群像、北に女子4人群像。西壁も中央に白虎(びゃっこ)、その上に月像を配し、南に男子4人群像、北に女子4人群像、また北壁の中央に玄武(げんぶ)を描く。天井には径9ミリメートルに切り抜いた金箔(きんぱく)を星とし、朱線で結ぶ星宿をつくる。
石室前には中軸線上に幅3メートルの墓道が墳丘外へと開き、石壁扉石より南5メートルには発掘の動機となった方形切り石の礼拝石がある。石室を覆う墳丘土は土質の異なる盛土(もりつち)を互層に叩(たた)きしめた版築で築く。石室西寄りに出土した漆塗り木棺は内面を白土の下地に朱彩。外面は漆膜上に金箔を貼(は)る。人骨は熟年男性一体分があった。棺は装飾されたらしく、金銅製の透飾金具、円形飾金具、金銅製座金具がある。中世に盗掘にあったが、残された副葬品は白銅製海獣葡萄鏡(ぶどうきょう)、銀装大刀外装具、ガラス玉、琥珀(こはく)玉があった。出土品は国立飛鳥資科館で展示している。
1972年(昭和47)3月の壁画発見は、考古学、古代史、美術史をはじめ、関連分野にも多くの影響を与えた。また社会的にも関心が集まり、壁画保存のため保存科学の総力をあげた保存施設がつくられた。古墳横に壁画の模写を展示する高松塚壁画館がある。
[猪熊兼勝]
『猪熊兼勝・渡辺明義編『高松塚古墳』(『日本の美術217』1984・至文堂)』▽『高松塚総合学術調査会編『高松塚古墳壁画』(1974・便利堂)』
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旺文社日本史事典 三訂版
高松塚古墳
たかまつづかこふん
1972年の発掘調査により,7世紀末から8世紀初めころ描かれたとみられる,美しい壁画が石槨内部の天井や壁から発見された。
出典:旺文社日本史事典 三訂版
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精選版 日本国語大辞典
たかまつづか‐こふん【高松塚古墳】
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