●高祖【コウソ】
デジタル大辞泉
こう‐そ〔カウ‐〕【高祖】
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世界大百科事典 第2版
こうそ【高祖 Gāo zǔ】
中国,前漢王朝の創始者。在位前202‐前195年。姓は劉,名は邦,字を季という。漢朝の太祖のゆえに死後,高皇帝と尊号された。布衣の身から皇帝になった人物として,明朝の太祖洪武帝朱元璋と並び称せられる。沛(はい)の豊邑(江蘇省豊県)に生まれた。父は太公,母は劉媼(劉家のばあさん)と史書に残るだけで,名前はわからない。中農程度の農民家庭であった。竜が劉媼の上にのって身ごもり,劉邦が生まれたと伝えられるが,これは英雄の出生譚によくある感生伝説といえよう。
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こうそ【高祖 Gāo zǔ】
中国,唐朝の創立者で初代皇帝。在位618‐626年。姓名は李淵。高祖は廟号。唐代の書物に〈淵〉字の代用に他字(たとえば〈深〉)をあてることがあるのは,高祖の諱(いみな)を避けたものである。西涼を興した隴西(ろうせい)の名族李暠の子孫と伝えられるが疑わしい。通婚関係などから北族の血を交えていると思われる。北魏時代武人として武川鎮(内モンゴル,フフホト北方)に移住した。李淵の祖父李虎のとき宇文泰らと西魏を創建,当時最高の将帥たる柱国大将軍の一人であった。
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こうそ【高祖 Gāo zǔ】
中国五代の後晋の建国者。石敬瑭が姓名,高祖は廟号。突厥(とつくつ)系の出身。後唐明宗の第一の功臣として宣武(開封)など,いくつかの要地の節度使を兼ね,のち契丹との最前線太原に鎮し,その防衛に当たった。彼と相いれない廃帝が明宗の没後に即位すると,契丹と結んで帝位につき大晋と号し,その援助で後唐を滅ぼした(936)。その際,代償として契丹に莫大な歳幣を約し,契丹国王を父と呼んで臣事した。またこのときの長城以南の地である燕雲十六州割譲は長く係争の地となった。
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日本大百科全書(ニッポニカ)
高祖
こうそ
中国、皇帝を太廟(たいびょう)に祀(まつ)るとき追贈される廟号(びょうごう)の一つ。元来は5世の祖(曽祖父(そうそふ)の父)の称。太祖と並んで、おおむね王朝の創立者に贈られる。
[尾形 勇]
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精選版 日本国語大辞典
こう‐そ カウ‥【高祖】

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