●髪飾【かみかざり】
世界大百科事典 第2版
かみかざり【髪飾】
髪にさしたり巻いたりして髪形や顔をひきたて,あるいは頭髪の乱れを防ぐ等の目的をもつ装身具。既に旧石器時代に貝の髪飾が使われたことが知られている。他の装身具類と同様多面的な用途をもち,保温・防備などの実用的な目的から,信仰心の反映であるもの,装飾本能や美的本能をみたすもの,そして性別,身分,集団への帰属などを象徴するものなどに分けられる。一般に,被り物や頭飾との区別がつきにくいものが多い。被り物系統の帽子,頭巾,手ぬぐいなども広義の髪飾に含まれるものである。
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精選版 日本国語大辞典
かみ‐かざり【髪飾】
〘名〙 髪を櫛(くし)、簪(かんざし)、笄(こうがい)などで飾ること。また、それらの装飾品。頭(かしら)飾り。
※浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡(1712頃)相の山「ヲヲかみかざりは仮の戯れ。〈略〉只今某が切髪は阿字の一刀。彌陀の利劔をもって煩悩の絆とく」
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