●鱗片【リンペン】
デジタル大辞泉
りん‐ぺん【×鱗片】
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世界大百科事典 第2版
りんぺん【鱗片 scale】
昆虫,とくに鱗翅(りんし)目(チョウ,ガ)の体表や羽の表面を覆う微小で扁平なうろこ状構造物をいう。発生学的には剛毛と同じように,表皮の生鱗細胞がまず体表に突出したのち小さい袋状となり,細胞が退化するにつれて扁平なうろこ状になる一方,血液によって運ばれた色素粒が内部に満たされる。形状はいろいろで,鱗片の柄部は翅膜面にあるソケットに差し込まれて,屋根瓦状に配置されている。鱗片表面には細い縦・横しま模様の彫刻があって,それによって光沢のある色彩となる。
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精選版 日本国語大辞典
りん‐ぺん【鱗片】
〘名〙
① うろこの一片。うろこのかけら。また、うろこ状をした細片。
※球根(1921)〈寺田寅彦〉「百合のやうな鱗片から成った球根ではあったが」
② 生物体の体表面にあるうろこ状の構造物の総称。次の四項に大別される。
(1)うろこ状の薄い付属物、葉の退化したもの、表皮のもりあがったものなど。
(2)鱗片葉のこと。
(3)鱗翅目の鱗粉のこと。
(4)多毛虫のウロコムシの体背面に左右に二列にならぶ扁平板など。〔植学訳筌(1874)〕
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