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鳴神【なるかみ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

鳴神
なるかみ
歌舞伎狂言。歌舞伎十八番の一つ。貞享1 (1684) 年江戸中村座で上演された1世市川団十郎作『門松四天王』が鳴狂言の初演とされるが,内容不明。寛保2 (1742) 年大坂大西佐渡島座で初演された『雷神不動北山桜 (なるかみふどうきたやまざくら) 』の4段目「鳴神」が後世定型といわれる。北山鳴神上人呪詛によって世界中の竜神滝壺に封じ込められ,ひでりが続く。この上人の行法を破るためにの絶間姫が宮廷から派遣され,色恋をしかけて上人を堕落させていく場面と,後段の上人が生きながら鳴神となる荒事が眼目。同狂言からは,ほかにも3段目を『毛抜』,5段目を『不動』として独立上演される。

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デジタル大辞泉

なるかみ【鳴神】[歌舞伎狂言]
歌舞伎十八番の一。時代物。1幕。貞享元年(1684)に初世市川団十郎自作の「門松四天王」で演じたのが始まりとされる。の「一角仙人」に取材し、高僧が美女の誘惑に戒を破る話を扱ったもの。現在の定型は、寛保2年(1742)2世団十郎が、大坂佐渡島座で初演した安田蛙文ほかの合作雷神不動北山桜(なるかみふどうきたやまざくら)」の4幕目による。

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世界大百科事典 第2版

なるかみ【鳴神】
謡曲《一角仙人》を題材として頼光四天王の世界に採り入れ,鳴神上人に雲の絶間姫を配した歌舞伎狂言の筋の総称。また1幕物の時代劇《鳴神》は歌舞伎十八番の一つ。この題材は寛文期(1661‐73)から人形劇では行われていたもので,歌舞伎に移され,1684年(貞享1)2月《門松四天王》で,初世市川団十郎が自作自演大当りをとった。ついで《源平雷伝記(げんぺいなるかみでんき)》(1698年8月江戸中村座),《成田山分身不動(なりたさんふんじんふどう)》(1703年4月江戸森田座)などを経て,《雷神不動北山桜(なるかみふどうきたやまざくら)》が完成した。

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なるかみ【鳴神】

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大辞林 第三版

なるかみ【鳴神】
歌舞伎十八番の一。1684年に江戸中村座上演の「門松四天王」が原拠かといわれる。現在上演されているものは、津打半十郎ら合作で、1742年大坂大西芝居で初演された「雷神なるかみ不動北山桜」の四幕目が原典。能の「一角仙人」から取材し、朝廷に恨みをもつ鳴神上人が竜神を封じこめるが、雲の絶間姫の色香に迷い呪法が破れ雨が降るという筋。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

鳴神
なるかみ
歌舞伎(かぶき)劇。時代物。一幕。津打半十郎、安田蛙文(あぶん)、中田万助合作。1742年(寛保2)1月、大坂・佐渡島(さどしま)座で2世市川団十郎の鳴神上人(しょうにん)、初世尾上(おのえ)菊五郎の雲の絶間(たえま)姫らによって初演された『雷神不動北山桜(なるかみふどうきたやまざくら)』の四幕目が独立したもので、「歌舞伎十八番」の一つ。能『一角(いっかく)仙人』にヒントを得て初世団十郎が1688年(元禄1)、自作の『門松四天王(かどまつしてんのう)』で演じ好評を得た鳴神の話を、王朝時代の宮廷騒動に結び付けて脚色。朝廷に不満をもつ鳴神上人は、竜神を滝壺(たきつぼ)に法力で封じ込めたため、天下は日照りに悩まされるが、勅命を受けた美女絶間姫が色仕掛けで上人を誘惑、ついに鳴神は破戒して行法も破れ、豪雨になる。幕末以後中絶していたのを、1910年(明治43)2世市川左団次が岡鬼太郎(おにたろう)の台本によって復活した。ほとんど純粋の会話劇として構成され、後半、欺かれたと知った鳴神が暴れ出してからは典型的な荒事(あらごと)形式になる。信仰による戒律が肉欲に屈服するというテーマと健康なエロチシズムが近代人の共感をよび、歌舞伎の海外公演でも演目に選ばれることが多い。[松井俊諭]
『郡司正勝校注『日本古典文学大系98 歌舞伎十八番集』(1965・岩波書店)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

なる【鳴】 神(かみ)
※万葉(8C後)一一・二六五八「天雲の八重雲隠り鳴(なる)(かみ)の音のみにやも聞きわたりなむ」

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典

鳴神
(通称)
なるかみ
歌舞伎・浄瑠璃の外題。
元の外題
門松四天王 など
初演
貞享1.1(江戸・中村座)

出典:日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」
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