@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

鴟尾【しび】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

鴟尾
しび
屋根の大棟両端を飾るもので,沓形 (くつがた) ともいう。起源は中国にあるが,日本でも飛鳥時代の遺品にその存在が知られている。以後,奈良・平安時代を通じて,宮殿寺院などに用いられた。製品が多いが,石製品もある。なお,鴟については明らかでないが,怪魚の一種で,海水を吹き,雨を降らす魔力をもつものともいわれ,火災を防ぐ呪術的意味が付加されたものであろう。後世 (しゃち) はこれが変化したもの。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

し‐び【×鴟尾/×鵄尾/×蚩尾】
古代の大建築で、大棟の両端につけた飾り。中国に源があり、形は鳥の尾または魚のようで、(くつ)にも似ているところから沓形(くつがた)ともいう。後世の鬼瓦しゃちほこの祖型。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

しび【鴟尾】
古代の宮殿・官衙・寺院の主要建物の大棟両端につけられた1対の棟飾瓦。中国とその文化圏に属する周辺諸国で用いられた。その起源は漢代にさかのぼり,大棟の両端をしだいに高めて棟反りを強調した形を反羽(はんう)と呼んだ。東晋代に鴟尾という名称があらわれ,北魏に至って鴟尾と呼ぶにふさわしい強く反り上がった形が完成した。隋・初唐代には,湾曲した形をさらに強調するため,脊稜を前方に突出させた初唐様式が登場し,中唐から晩唐にかけては大棟に取りつく部分を獣頭形につくる鴟吻(蚩吻)(しふん)に変化した。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

日本大百科全書(ニッポニカ)

鴟尾
しび
古代の宮殿や寺院の建築の大棟(おおむね)の両端に据えられた飾り。鮪(しび)、蚩尾、鵄尾とも書き、沓形(くつがた)ともいう。主として瓦(かわら)製であるが石製、金銅製のものもある。中国の漢代には、建物の大棟は両端が高い、反羽(はんう)の状態につくられただけであったが、晋(しん)代になって初めて鴟尾が飾られた。日本でも飛鳥(あすか)時代に朝鮮から寺院建築が導入されて、鴟尾が用いられたが、奈良時代以降は鴟尾にかわって、鬼瓦が大棟の飾りの主流を占める。現存する古い鴟尾の例は、玉虫厨子(たまむしずし)や唐招提寺(とうしょうだいじ)金堂にある。中国では唐末ごろから鴟尾が変化して海獣の形に似た蚩吻(しふん)となる。日本では鴟尾は中世になると廃れ、近世になって蚩吻の影響を受けた鯱鉾(しゃちほこ)が、城郭建築に用いられるようになった。[工藤圭章]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

とび‐の‐お ‥を【鴟尾】
〘名〙
① 牛車(ぎっしゃ)の轅(ながえ)の後方の先端。小轅(こながえ)。とみのお。とみお。
※十巻本和名抄(934頃)三「轅 〈略〉轅〈音園 奈加江 俗在前謂之轅 在後謂之鴟尾或云小轅〉車轅也」
※大安寺伽藍縁起并流記資財帳‐天平一九年(747)二月一一日「社神怨而失火、焼破九重塔並金堂石鴟尾」

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

とみ‐の‐お ‥を【鴟尾】
〘名〙 =とびのお(鴟尾)
※蜻蛉(974頃)上「いやしからぬ家の子ども、なにのぞうの君などいふものども、ながえ、とみのおのなかにいりこみて」

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

鴟尾」の用語解説はコトバンクが提供しています。

鴟尾の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation